オオヤマレンゲ

オオヤマレンゲの花
写真 ミチコレンゲ
撮影時期 2023.5.10
栽培状況 庭植え

科名・属名

モクレン科
モクレン属

園芸分類

落葉中〜高木

別名

ミヤマレンゲ

原産地

日本、中国

用途

庭植え

花期

5月〜6月

【オオヤマレンゲについて】

オオヤマレンゲは、日本、中国原産の落葉中〜高木です。奈良県南部の大峰山に自生していて、ハスの花(蓮華)に似た白い花が咲くことからその名前が付いています。

ただし、一般にオオヤマレンゲとして流通しているのは、オオバオオヤマレンゲ(大葉大山蓮華)です。オオヤマレンゲは、関東以西の温暖地では、育ちにくいと言われています。

また、オオバオオヤマレンゲのほかに、ウケザキオオヤマレンゲ(受咲き大山蓮華)や八重咲きのミチコレンゲもよく植えられています。

オオヤマレンゲは花も美しいですが、香りもとてもよいとのことでしたので庭に植えていました。葉の大きさからして、これはオオバオオヤマレンゲではないかと思われます。

【栽培メモ】

以前に植えていた木は、いつまで経っても花が咲かないため、事情があって切ってしまいました。昔のことですので別のものを植えていたのかもしれません。ミチコレンゲの方は、成育がゆっくりですが、早くから開花しました。

【オオヤマレンゲの概要】

オオヤマレンゲの花

樹高

オオヤマレンゲは、2〜5mほどになります。また、ウケザキオオヤマレンゲはこれより大きく、5〜8mほどになります。

花径10cmほどの白花で、よい香りをもっています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性があり、耐暑性もまずまずです。ただし、オオヤマレンゲそのものは耐暑性は弱そうです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Magnolia sieboldii

学名の説明

Magnolia・・・・・フランスの植物学者 Pierre Magnol への献名

sieboldii・・・・・シーボルトへの献名

plena・・・・・「下垂した」

【主な種類と品種】

オオヤマレンゲ
M. sieboldii ssp. japonica

本州の関東以西、四国、九州それに中国に自生しています。葉の長さは12cmほどです。花の花径は5〜7pで、芳香があります。

オオバオオヤマレンゲ
M. sieboldii

中国東北部と朝鮮半島に自生しています。オオヤマレンゲよりは耐暑性が強く、一般に、オオヤマレンゲとして流通しています。

ミチコレンゲ
M. sieboldii f.plena

オオバオオヤマレンゲの八重咲き種です。(写真:上の2枚)

ウケザキオオヤマレンゲ
magnolia x wieseneri

オオヤマレンゲとホオノキの交雑種と言われています。オオヤマレンゲよりは大きくなります。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 台木から芽が出ることがありますので、見つけたら早めに取り除くようにします。

植え付け

秋の落葉後、又は春先の新芽が動き出す前に植えつけます。木が大きくなりますので鉢植えには不向きです。

植え付け場所に、腐葉土(又はバーク堆肥)を十分に混ぜ込んでおきます。

植え場所

耐暑性はありますが、午後は日陰になる家の東側などが適しています。

オオヤマレンゲの花

日常の管理

極端な乾燥を嫌いますので、夏場など晴天が長く続くときは庭植えでも潅水をします。

通常、オオヤマレンゲやミチコレンゲなどは接木苗が販売されていますが、接木苗を植え付けた場合、台木から芽が出ることがありますので、見つけたら早めに取り除くようにします。私が買った苗木も芽が出てきました。

剪定

自然に樹形をつくっていきますので、剪定はほとんど必要ありません。

徒長枝を剪定したり、木が大きくなりすぎたために強剪定をする場合は、花後すぐに行います。冬に剪定しても木には悪くはないのですが、旧枝咲きですので冬に剪定すると花芽を切り落とすことになります。切り口には、保護剤を塗っておくようにします。

肥料

やせ地でない限り、肥料を与えなくてもよく育ちます。

病気・害虫

それほど被害を与えるものはありません。

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