エクメア・ファスキアタ

エクメア・ファスキアタの花
写真 エクメア・ファスキアタ
撮影時期 2018.6.24
栽培状況 開花株購入

科名

パイナップル科

属名

サンゴアナナス属

学名

Aechmea fasciata

園芸分類

着生植物

別名

シマサンゴアナナス

原産地

ブラジル

主な用途

鉢植え

花期

5〜10月

【エクメアについて】

エクメアは、熱帯アメリカ原産のパイナップル科サンゴアナナス属の着生植物で、この属には200近い種があります。よく栽培されているのは、ここで取り上げているブラジル原産のファスキアタです。

ファスキアタはシマサンゴアナナスとも呼ばれ、園芸店やホームセンターなどでもよく見かけます。種小名のとおり、大きな葉に白色の横縞模様が入るのが特徴です。紫色の花が咲きますが、花のように見えるピンクの大きな苞が魅力です。

花の咲いた株にはもう花が咲かないし、耐寒性もないので、花(苞)が終わればそれでよしと割り切るのも一つの考え方ですが、子株を育てて再び花を咲かせるのは、それほど難しくはありません。

【栽培メモ】

花が終わった後に子株が3株できましたので、親株から切り離して水苔に植えたまではよかったのですが、冬場、土間に置いて水やりも忘れがちで半ばほったらかしになっていました。それでも、3株ともなんとか冬を越して、暖かくなってきてからは元気を回復しました。その後、2年後に花が咲きましたので、再び花を咲かせるのはそれほど難しくありません。

【育て方は下へ ↓ 】

【エクメア・ファスキアタの概要】

草丈

ロゼット状で60cmほどになります。葉に白色の横縞模様が入るのが特徴です。

ピンクの花のように見えるのは苞で、花は紫色で苞の中から顔を出します。花は、2〜3日もすれば萎みますが、ピンクの美しい苞を、長い間、楽しむことができます。

エクメア・ファスキアタの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが耐寒性はありませんので、冬は室内で育てます。もっとも、室内より少し気温の低い土間で冬を越しましたので、極端に弱いということはありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Aechmea・・・・・「槍の先端」を意味するギリシャ語の aikhme が語源です。

fasciata・・・・・「束状の」、「帯状の」、「横縞の」

【主な種類と品種】

葉に黄斑が入る品種などがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 一般的には水ゴケに植え付けるのが簡単です。

※ 花後に出てきた子株を親株から切り離して育てます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで、開花株が販売されていますので、これを買って育てることになります。耐寒性がないので、鉢での栽培になります。

鉢植えの用土

着生植物で土を必要としませんので、一般的には水ゴケに植え付けるのが簡単です。

置き場所

春から秋は、夏場を除き、午前中少し日の当たるところに置きます。夏場は、日の当たらないところに移します。

エクメア・ファスキアタの花

植え替え

花が咲いた株にもう一度花が咲くことはありませんので、花後に出てきた子株の葉が5〜6枚になったら、親株から切り離して植えつけます。

株分けして育ててきた子株は、翌年の5月頃になったら植え替えます。

日常の管理

冬場を除き、筒になった部分に水をため、水切れしないよう注意します。

下葉の端が変色したら、切り取っておきます。

夏の管理

日が当たると葉焼けしますので、明るい日陰に置きます。

冬の管理

冬が近づいたら筒の部分には水を貯めず、冬は水ゴケが乾いたら、水ゴケの部分に水やりします。

レースのカーン越しの日が当たるところに置きますが、窓際は夜間冷え込みますので、日の当たる範囲で、できるだけ部屋の中央付近に置きます。

ふやし方

植え替えの時に、子株を親株から切り離して植えつけます。

肥料

冬場を除き、緩効性の固形肥料を2月に1回、量をやや少なめに与えるか、薄めの液肥を月に1回程度与えます。

病気・害虫

カイガラムシが付くことがあります。

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