エビネ |
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【エビネについて】 |
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エビネは、日本各地の広葉樹の森の中に自生していますが、単にエビネという場合は、ジエビネとも呼ばれる Calanthe discolor を指します。名前は、地下の連なった根茎がエビの尾に似ていることに由来します。 エビネ類には、他にキエビネ(E. striata)、キリシマエビネ(E. aristulifera)、サルメンエビネ(E. tricarinata)、ニオイエビネ(E. izuinsularis)などがあります。これらの基本種をもとに様々な交配によって、たくさんの品種が育成されています。 自生のエビネは乱獲によって激減しています。高知県内でも自生地がずいぶんと荒らされたように聞いています。花の美しいたくさんの園芸品種が作られていますので、わざわざ自生のもの取ってきて育てる必要もないと思われます。 【栽培メモ】 残念ながら、このところエビネの栽培にまで手が回りませんが、そのうちにと思っています。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【エビネの概要】 |
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草丈 草丈は20〜30pほどです。 花 地際から長い花茎を伸ばし、白、ピンク、茶、黄などの美しい花を咲かせます。花びらと唇弁の色が異なっている場合が多く、様々な色合いが楽しめます。 耐寒性・耐暑性
極端な暑さ、寒さが苦手です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい〜やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Calanthe・・・・・ギリシャ語の calos(美)+ anthos(花)が語源です。 discolor・・・・・「異色の」、「両面異色の」 striata・・・・・「条線のある」、「条紋のある」 aristulifera・・・・・(※ 不詳) tricarinata・・・・・「3つの竜骨弁のある」 izuinsularis・・・・・「伊豆諸島の」 | ||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
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ジエビネ、キエビネ、キリシマエビネ、サルメンエビネ、ニオイエビネが基本種です。栽培されているものは基本種の自然交雑種や交配種が主で、たくさんの品種が栽培されています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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ここでは、山野草としてではなく、洋ランと同じような感覚で鉢植えで育てる場合について記載しています。 植え付け 園芸店やホームセンター、あるいは種苗会社などからポット苗を購入して育てる場合は、入手したら早めに植え付けます。 開花株を購入したときは、花後まで待って植え替えをします。 鉢植えの用土 エビネは比較的適応力があり、特定の用土でなければよく育たないと言うことはありません。一例としては、赤玉土(鹿沼土)中粒、軽石砂(日向土)中粒、バーク堆肥(腐葉土)を2:2:1程度に混ぜた用土などです。 置き場所 年間を通じて、直射日光を避け半日陰のところで管理します。 植え替え 植え替えは1〜2年に1回行います。この場合、根鉢を崩さないようにして、そのまま一回り大きめの鉢に植え付けます。 日常の管理 土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 花後は早めに花穂を取り除きます。 夏の管理 直射日光を避け、風通しのよい涼しいところに置きます。夏場は肥料を控えます。 冬の管理 いずれの種類も霜に当たると傷んでしまいますので、軒下の霜の当たらないところに置きます。寒さに弱い系統は、フレームなどに入れて管理します。 ふやし方 株分けの他、古い球茎を2〜3個切り取り水苔に植えて日陰で管理すると3ヶ月ほどで発芽します。 肥料 花後と秋の肥培が大切です。花後と秋に置肥をし、薄めの液肥を与えます。 病気・害虫 ナメクジに葉を食べられることがあります。また、ウイルス病に罹った株は、薬剤が効かないので処分せざるを得ません。 |
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