エゴノキ

エゴノキの花
写真 エゴノキ
撮影時期 2001.5.12
撮影場所 北川村「モネの庭」にて

科名

エゴノキ科

属名

エゴノキ属

学名

Styrax japonica

園芸分類

落葉高木

別名

チシャノキ

原産地

日本

主な用途

庭植え

花期

5〜6月

【エゴノキについて】

エゴノキは、全国の山野に自生しているエゴノキ科エゴノキ属の落葉高木です。以前はあまり顧みられることのなかった花木ですが、素朴な美しさが好まれているのでしょうか、最近、カタログなどにも出てくるようになり、植栽も増えてきたように思われます。

長い花柄の先に白い花がたくさん咲きますが、紅花エゴノキの品種でピンクの花が咲く‘ピンクチャイム’も人気があります。

なお、エゴノキの果実はサポニンを含んでいて、その果実を口に入れると味が「えぐい」ことが名前の由来と言われています。

【栽培メモ】

エゴノキは木が大きくなりますが、庭に余裕のないことから中の写真の‘ピンクチャイム’を植えていました。この品種は、生育がゆっくりで、あまり場所を取らずに花が楽しめました。

【育て方は下へ ↓ 】

【エゴノキの概要】

樹高

樹高7〜8mほどになります。‘ピンクチャイム’は、3〜4mほどです。

写真のように、長い花柄をつけた白い花が枝に垂れ下がって咲きます。

白花の他ベニバナ種もあります。花径は2cmほどで、おしべの黄色い葯とのコントラストが美しい花です。

エゴノキ‘ピンクチャイム’の花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり北海道の一部を含め、本州、四国、九州から沖縄に至る広い地域に分布しています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Styrax・・・・・ギリシャ語の storax(安息香)に由来するギリシャの植物名から

japonica・・・・・「日本の」

【主な種類と品種】

エゴノキ

花色は白です。

一才エゴノキ

エゴノキの矮性種です。樹高は1.5mほどで、花は白花です。

‘ピンクチャイム’

エゴノキの園芸品種でピンクの花がたくさん垂れ下がるように咲きます。(写真:中)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 自然の樹形を活かすように剪定をします。

植え付け

落葉樹ですので、12月と2〜3月頃が適期です。土質は選びませんが、腐食質に富んだ土壌を好みますので、植穴に腐葉土(又はバーク堆肥)を十分に入れて庭土とよく混ぜ合わせてから植えつけます。

植え付け後は、十分に水やりをして支柱を立てておきます。

エゴノキの花

植え場所

日当たりから半日陰が適しています。西日が長く当たるような場所は避けるようにします。

剪定

花芽は、枝の基部の充実した短枝に付き、長く伸びた枝には付きません。しかし、枝全体を切り詰めることは避け、不要な枝を付け根から切り取るようにして自然の樹形を活かすようにします。時期は、1〜2月ごろが適期です。

肥料

幼木のときは寒肥とお礼肥を与えますが、成木になれば、やせ地でない限り肥料は必要ありません。

病気・害虫

テッポウムシが幹の内部を食い荒らすことがあります。株元におがくずのようなものが落ちてたら早めに駆除します。放置しておくと、樹勢が弱り、枯れてしまうことがあります。そのほかには、エゴノキアブラムシが付くことがあります。

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