ウツボグサ

ウツボグサの花
写真 ウツボグサ
撮影時期 2015.5.25
栽培状況 鉢植え

科名

シソ科

属名

ウツボグサ属

学名

Prunella vulgaris subsp. asiatica

園芸分類

耐寒性宿根草

別名

カコンソウ

原産地

日本

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ウツボグサについて】

ウツボグサ(靭草)は、日本の山野に自生しているシソ科ウツボグサ属の宿根草です。名前の由来は、花穂が矢を入れるウツボに似ているところから来ています。花がユニークですので花壇や鉢で栽培してもなかなかきれいなものです。

なお、ウツボグサは主にヨーロッパなどが原産のプルネラ・ブルガリスの亜種とされていますが、プルネラ・グランディフローラと比較するとウツボグサの方が耐暑性があり、より丈夫なように思われました。とはいえ、双方の比較上のことで、ウツボグサ自体、耐暑性が強いというほどではありません。

【栽培メモ】

庭植えでは夏に枯れてしまったことがありましたが、植えた場所がよくなかったのかもしれません。鉢植えの株を、午後に日陰になるところに置いてあったところ、夏を越してよく咲いてくれました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ウツボグサの概要】

草丈

草丈は30pほどの小ぶりな宿根草です。

花茎の先端に写真のようにユニークな形の小さな花を密に咲かせます。花色は青紫です。

ウツボグサの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性はありますが、耐暑性はそれほど強くありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Prunella・・・・・ Brunell とも綴り、ドイツ語に由来するとされています。

vulgaris・・・・・「普通の」、「通常の」

asiatica・・・・・「アジアの」

【主な種類と品種】

ウツボグサの仲間にセイヨウウツボグサがあります。こちらは、プルネラとして取り上げています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えは、花後は半日陰(夏場は明るい日陰)の涼しいところで育てます。

植え付け

一般には、春が植えつけの適期です。温暖地では秋でも差し支えありません。庭植えのほか、草丈があまり伸びませんので鉢やプランターで育てるのにも向いています。

花壇に植えるときは、深さ20cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

鉢植えの用土は、水はけのよいものを使います。赤玉土、鹿沼土、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などが一例です。

株間

花壇に植えるときは、20〜30pほどにします。詰めて植えると、植え替えの時期が早くなります。

60pの標準のプランターの場合は、3〜4株植え付けます。

ウツボグサの花

植え場所・置き場所

鉢やプランターに植えている場合は、秋から春は日当たりのよいところに置きます。

庭植えの場合は、午後は日陰になるようなところ、もしくは、夏は半日陰になるところが適してます。

植え替え

庭植えは3年に1回程度、鉢植えは毎年、もしくは2年に1回を目安に植え替えをします。

夏の管理

耐暑性がそれほど強くありませんので、鉢やプランターに植えた場合は、夏が近づいたら半日陰の風通しのよいところで、また、真夏は明るい日陰で管理します。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えのときに、株分けをして増やすことができます。

肥料

庭植えの場合は、それほど肥料を与えなくてもよく育ちます。

鉢植えの場合は、元肥として緩効性の化成肥料を与えます。後は、春先と秋に緩効性の固形肥料を追肥しますが、量は少な目でかまいません。

病気・害虫

特にないようです。

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