ウキツリボク

ウキツリボクの花
写真 ウキツリボク
撮影時期 2001.11.2
撮影場所 田野町にて

科名・属名

アオイ科
イチビ属

園芸分類

常緑半つる性低木

別名

チロリアンランプ

原産地

ブラジル

用途

庭植え、鉢植え

花期

6〜10月

【ウキツリボクについて】

ウキツリボク(浮釣木)は、ブラジル原産のアオイ科イチビ属の半つる性の常緑低木で、アブチロンの仲間です。

アブチロンと比較すると耐寒性が強いので、香南市野市町周辺では、フェンスに誘引して咲いているのをよく見かけます。花期も長く、11月にも花をつけています。名前の由来は、釣りに使うウキが浮いているように見えることから来ています。

【栽培メモ】

以前に庭植えにしていましたが、スペースの関係で途中で断念してしまいました。栽培自体はさほど難しくなかったと記憶しています。

【ウキツリボクの概要】

樹高

半つる性で、枝がよく伸びます。高さは1.5mほどになります。

赤い筒状の萼が目立ち、ランプをぶら下げたようなおもしろい形をしています。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

アブチロンは熱帯性の植物ですが、ウキツリボクは比較的寒さに強いと言えます。ただし、庭植えにできるのは温暖地でないと厳しいように思われます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Abutilon megapotamicum

学名の説明

Abutilon・・・・・この植物のアラビア名 awbutilon に由来します。

megapotamicum・・・・・ギリシャ語の megas(大きい)+ potamos(川)が語源です。

【主な種類と品種】

通常見かける品種の他、葉に斑が入る品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えの場合はアーチやフェンスなどに誘引し、鉢植えの場合はあんどん仕立てにします。

植え付け

ウキツリボクはやや寒さに弱いので、暖かくなる4〜5月ごろが植えつけの適期です。

生育が旺盛なので、どちらかというと庭植えに適していますが、大きい鉢を使ってアンドン仕立てにすれば鉢植えでも栽培できないことはありません。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

庭に植えると枝がよく伸びますので、アーチやフェンスなどに誘引して育てます。

ウキツリボクの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、日当たりがよく、北風の当たらないところが適しています。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

ただし、夏の西日が長く当たるようなところは、避けるようにします。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てますが、夏は半日蔭に移します。

植え替え

根がよく伸びますので、鉢植えの場合は、毎年植え替えないと根詰まりを起こします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の古い土を適宜に落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

生育が旺盛で、放っておくと枝が伸びすぎてバランスが悪くなりますので、花後に切り戻しをして樹形を整えます。

冬の管理

関東以西の温暖地では、家の南側などに植えている場合は戸外で冬を越します。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

ふやし方

ふやす場合は、挿し木ができます。剪定したときに切った枝を使って挿します。

肥料

花は春から秋まで途切れることなく咲き続けますので肥料切れさせないように、鉢やプランターで育てる場合は元肥に加え6〜10月に定期的に緩効性の固形肥料を置肥します。

庭植えの場合は、春と秋に有機質肥料又は緩効性の化成肥料を株の周囲に撒いて土おきます。

病気・害虫

アブラムシがつきやすいので注意します。

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