アサリナ

アサリナの花
写真 アサリナ
撮影時期 2016.9.10
栽培状況 春にタネまき後、庭植え

科名

オオバコ科

属名

キリカズラ属

学名

Asarina barclaiana

園芸分類

春まき一年草

別名

ツルキンギョソウ、
キリカズラ

原産地

ヨーロッパ

主な用途

鉢植え

花期

6〜11月

【アサリナについて】

アサリナは、メキシコ原産のオオバコ科キリカズラ属の春まき一年草です。この属には16種ほどがあるようですが、通常、アサリナとして流通しているのは、ツタバキリガラスと呼ばれるアサリナ・バルクライアナ(A. barclaiana) です。

ツル性ですのでネットやフェンスに這わせたり、アンドン仕立てなどにして育てます。草勢が強く、誘引の作業さえいとわなければ丈夫で育てやすく、夏から霜の降りる頃まで花が咲いてくれます。

【栽培メモ】

発芽もよく、小苗の生育もよいので育苗はそれほど難しくはありませんでした。3月末に簡易ハウスに播いて育てネットに這わせたら、開花は7月初めになりました。10cm角のキュウリ用のネットを使いましたが、よく絡んでいきました。

なお、アサガオと比較すると、茎はずっと細く伸びも比較的緩やかですので、誘引作業は楽でした。

【育て方は下へ ↓ 】

【アサリナの概要】

草丈

ツル性で、2〜3mは伸びます。

花径は4〜5pほどで、花色は青、紫、白などです。夏から秋の終わりまで長く咲きます。

アサリナの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

本来は宿根草ですが、寒さに弱いので春まき一年草として扱われています。耐暑性は強く、真夏の暑さも苦にしません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

比較的やさしい(ネットなどの準備や誘引作業が必要)

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Asarina・・・・・キンギョソウを意味するスペイン語に由来します。

barclaiana・・・・・19世紀イギリスの植物学者 Robert Barclay への献名

【主な種類と品種】

スカイブルー

青紫の花です。

スノーホワイト

白花です。

ミスティックローズ

やさしいピンクの花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ ネットなどは早めに準備し、誘引作業を怠らないようにします。

タネまき

発芽適温が20〜25度と高いため、4月下旬〜5月がタネまきの適期です。

箱播きもできなくはありませんが、後の手間を考えると3号のポリポットに2〜3粒ずつ播く方が簡単です。覆土はタネが隠れる程度にします。

ポットに播いた場合は、発芽後、苗の生育状況を見てしっかりした苗を1本残し、他は間引きします。箱まきしたものは、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

アサリナの花

植え付け

庭に植えるときは、前もって苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

ツルが伸びてきて、ポットに根が回ったら、庭やプランターなどに定植します。だんだんとツルの伸びが速くなりますので、伸び過ぎないうちに定植します。

庭に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり5〜10Lほど入れて、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、もしくは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

庭に植えるときは25p程度、プランターに植えるなら60cmの標準のプランターで3株程度が目安です。

植え場所・置き場所

日当たりのよいところに植え付けます。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。

ただし、夏の西日が長く当たると葉焼けすることがありますので、こうした場所は避けたほうが賢明です。鉢やプランターも同様です。

日常の管理

本葉が6〜7枚程度になったら摘芯をして、枝数を増やすようにします。

庭やプランターに植えたときは、ネットやフェンスに絡ませていきますが、つるがよく伸びますので、早めに準備します。

気温が上がるにつれてツルの伸びが旺盛になりますが、誘引をしないとなかなか上に伸びていかないので、遅れないように誘引します。鉢に植えた場合は、アンドン仕立てにしてツルを伸ばしていきます。

鉢やプランターは、過湿にならないようにしますが、夏場は乾燥させすぎないよう注意します。

長い間咲きますので、咲き終わった花がらはこまめに取ってやります。

アサリナの花

肥料

庭に植えつける場合は、化成肥料を1u当たり30〜50gほど施し、後は、月に1回程度追肥します。

鉢やプランターに市販の草花用培養土を使うときは、あらかじめ肥料分が入っていますので、植え付け後、苗の生育状況を見ながら月に1回ほど緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

あまり被害を与えるようなものはありません。

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