アリオギネ

アリオギネの花
写真 アリオギネ・ハケイフォリア
撮影時期 2016.6.23
栽培状況 開花株購入

科名

アオイ科

属名

アリオギネ属

学名

Alyogyne hakeifolia

園芸分類

常緑低木

別名

アリオギネ・ハケイフォリア

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

5〜7月

【アリオギネについて】

アリオギネとして園芸店やホームセンターで販売されているのは、南オーストラリア州原産のアオイ科アリオギネ属のハケイフォリア(A. hakeifolia)です。この植物をブルーハイビスカスとしている場合がありますが、これは正しくないと思います。

ブルーハイビスカスは、ヒューゲリー( A. huegelii )ですが、どちらも同じアリオギネ属なので混同されているようです。もっとも、この二つを一緒にしてブルーハイビスカスと呼ぶとするなら、話は別ですが。

それはともかく、この二つの種類の形状は随分と異なっています。ハケイフォリアの葉は、一般的な葉っぱのイメージとは異なり、長い線状になっています。

【栽培メモ】

夏の高温多湿に弱く日本の気候には適していないため、ヒューゲリーと比較すると栽培が難しいと言えます。

残念ながら、上の写真の株も花はよく咲いてくれましたが、真夏になる頃には元気をなくし、やがて枯れてしまいました。暑くなってきてから、鉢の置き場所が悪かったのかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【アリオギネの概要】

草丈

現地では2mほどになるようですが、あまり大きな木は見かけたことはありません。

花径は5〜6cmほどです。桃紫色の美しい色合いの花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

寒さには比較的弱く、霜の降りる地域は鉢植えが無難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Alyogyna・・・・・ギリシャ語の alytos (結合した、ひとつにまとまった)+ gyne(雌しべ)が語源です。

hakeifolia・・・・・「ハケアのような葉を持つ」
※ ハケアは、オーストラリア原産のヤマモガシ科ハケア属の植物のことです。

huegelii ・・・・・19世紀のオーストリアの博物学者 Karl von Huegel への献名

【主な種類と品種】

同属に、ブルーハイビスカスがあります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ やや乾燥気味に育てます。

植え付け

開花株が5〜6月に園芸店やホームセンターなどに出てきますので、これを買って育てることになります。通常は、植えられている鉢が小さいので、この場合は、あまり根鉢を崩さないようにして一回りもしくは二回り大きい鉢に植え替えます。

多湿を嫌うこととと耐寒性が弱いので、鉢植えで育てます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植えないと根腐れを起こすことがあります。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂(パーライト)を6:2:2程度に混ぜた用土などを使います。

アリオギネの花

置き場所

春と秋は日当たり、水はけのよいところに置きます。多湿を嫌いますので、梅雨時などの長雨には当てないようにします。

日常の管理

多湿にならないよう、鉢土が乾いてから水やりをします。また、逆に乾燥させすぎるとダメージが大きいので、このことが栽培が難しい要因になっています。

夏の管理

夏の高温多湿が苦手ですので、夏場は、半日陰の涼しいところに置きます。多湿を嫌いますが、水切れにも注意します。

冬の管理

耐寒性が弱いで、冬は室内に取り込みます。

肥料

春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。若しくは、春と秋に2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

大きな被害を与えるものはないようですが、カイガラムシが付くことがあります。

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