アルストロメリア |
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【アルストロメリアについて】 |
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アルストロメリアは、南アメリカ原産のユリズイセン科ユリズイセン属の春(秋)植え球根ですが、品種改良はオランダ、イギリスが中心になって進められてきました。どちらかというと切り花としておなじみですが、最近は、種間交配の園芸品種が多く出回るようになっています。これらは、主に、ハエマンサ(Alstroemeria haemantha)、リグツ(A. ligtu)、オーレア(A. aurea)などを交配して作り出されたものです。 切り花用のほかに、草丈の低い鉢栽培に向いた品種もたくさんあって、園芸店やホームセンターなどでよく見かけるようになりました。 なお、ユリズイセン(A. psittacina)(写真:最下段)は、繁殖力がとても強く、鉢やプランターで育てる場合はともかく、庭に植えると手に負えなくなりますので植える場所には注意が必要です。 【栽培メモ】 庭に植えたところ、日本の環境にはあまり適してないのか、品種の選択がよくなかったのか、よい結果が得られませんでした。 その後、鉢やプランターに植えたものは、夏や冬に地上部が枯れてしまうことがありますが、球根は生きている場合がほとんどです。この場合は、時期が来ると芽を出してきますが、芽を出してくると成長が早いので、それほど手間をかけなくてもよく咲いてくれます。 ユリズイセンは、宿根草や花木の間に勝手に生えてきますが、掘り上げでもどこかに球根が残っていて、いつの間にか増えてくる始末で本当に困っています。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【アルストロメリアの概要】 |
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草丈 ガーデンアルストロメリアと呼ばれる矮性種は30〜50pほどです。 花 花は平開せず、花径は5〜8p程度です。昆虫を誘うための斑点や線が入っているところに特徴がありますが、斑点のない品種も出ています。 色は多彩で、白、黄、桃、橙、赤、さらには複色花もあってたいへんカラフルです。 耐寒性・耐暑性
ある程度の暑さと寒さには耐えますが、高温多湿と霜が当たるような寒さを嫌います。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 比較的やさしい(種類にもよります。) (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Alstroemeria・・・・・スウェーデンの植物学者 Klas von Alstroemer への献名 pelegrina・・・・・ラテン語の peregrinus(外国の)が語源です。 ligtu・・・・・この植物のチリの方言に由来します。 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 鉢植えで育てる場合は、過湿にならないようにします。 ※ 秋の植え付けは、遅くならないようにします。 植え付け 耐寒性がやや弱く、また、夏の高温多湿を嫌いますので、通常は、鉢やプランターで育てます。 庭植えにする場合は、過湿により根腐れを起こしやすいので、10pほど土を盛り上げて高畝にして植え付けます。 植え付けの適期は、3〜4月又は9〜10月です。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を4:3:3程度に混ぜた用土などが一例です。 植え付けの深さ 鉢植えの場合は2〜3p程度、庭植えの場合は5〜6pほどにします。 置き場所 日当たりのよい場所を好みますので、秋から初夏までは日当たりのよいところに置きます。 梅雨時になったら雨の当たらないところに移します。 株間 庭植えの場合は20p程度とします。プランターに植える場合も同様です。 鉢植えの場合、6号程度の大きさの鉢を使いますが、浅底のものは避けるようにします。 植え替え 鉢植えの場合は、毎年、若しくは2年に1回を目安に9〜10月ごろに植え替えをします。秋に植え替えをしなかった場合は、暖かくなってきたら植え替えをします。 植え替えをする際は、鉢やプランターの球根を丁寧に掘り上げます。掘り上げた後、乾燥状態になることを嫌いますので、分球して直ぐに植え込みます。 日常の管理 鉢植えの場合、春からの生育期に注意することは、多湿にならないようにすることが大切で、長雨に当てたり、水をやりすぎないように注意します。 リグツ系などの一季咲きの系統は、高温多湿を嫌いますので、花後は、水やりをやめて休眠させます。四季咲きの系統も花後は乾燥気味にして育てます。 夏の管理 高温多湿を嫌いますので、梅雨時になったら雨の当たらないところに移し、夏場は明るい日陰に置きます。 夏場に地上部が枯れてしまう場合がよくありますが、球根は生きていることが多いので、慌てて処分しないようにします。 庭植えの場合は、マルチをして地温の上昇を抑えるようにします。 冬の管理 秋に芽を出してきたものは、ビニールハウスなど暖かいところに置けば、そのまま育ちますが、軒下などでは冬の寒さで葉が傷んでしまうことがあります。 ただし、球根は生きている場合が多いので、この場合は、春になると芽が出てきますので、できるだけ暖かいところで春まで休眠させます。 葉が元気な株は、水やりは少なくしますが鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。 庭植えの場合は、霜除けをして寒さから守ります。 ふやし方 植え替えの時に分球して増やすことができます。 肥料 植え付け時に緩効性の化成肥料を与えます。 また、春に芽が出るころから開花まで、月に1回程度、緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 それほど被害を与えるものはありませんが、過湿による根腐れに注意します。 |
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