アジサイ |
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【アジサイについて】 |
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日本産の狭義のアジサイは、ガクアジサイの枝変わりで、花序のすべてが装飾花になったものです。従って、野生種ではありません。また、旧来の日本産の園芸品種は、ガクアジサイを主に、ヤマアジサイなどが交配されたものと言われています。 アジサイは、たいへん丈夫で、剪定さえしてやれば後は手間いらずで、毎年きれいな花を咲かせます。病気や害虫も特にないので、管理が容易なことと、挿し木で簡単に苗ができるため、道路沿いなどにまとめて植えられ、あちこちに花の名所ができています。 最近は、園芸店などで「母の日」のプレゼント用に店頭に並んでいる光景をよく見かけるようになりましたが、これらは、元々はシーボルトによって日本からヨーロッパに伝えられ、ベルギーやオランダで改良され、日本に逆輸入されもので、西洋アジサイ、あるいはハイドランジアと呼ばれる園芸種です。最近は、日本でも優秀な品種がたくさん生まれています。 ところで、アジサイを紫陽花と書くのは全くの間違いだと牧野富太郎博士は述べています。アジサイは日本で生まれたもので、中国にはなく、ないものに中国本来の名があるはずがないと言われています。この「紫陽花」は、白楽天の詩の中に出てくるのみで、その正体は、はっきりしないようです。 【栽培メモ】 樹勢が強いので鉢植えで長く楽しむのは少々厳しいように思われました。庭植えだと、毎年、剪定する以外は手間要らずです。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【アジサイの概要】 |
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樹高 庭植えの場合は1〜1.5m程度になります。 花 花色は、白、淡桃、桃、赤、青、青紫がありますが、最近では覆輪の美しい品種が出回っています。 アジサイで大事なことは、本来の品種の色を出させてやることです。青系の品種は酸性土に、赤系の品種は弱アルカリ性の土壌にするとよいですが、ホームセンターなどでそれぞれの色にあった肥料が販売されていますので、これを施すのが簡単な方法です。 耐寒性・耐暑性
耐寒性、耐暑性とも強く丈夫です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Hydrangea・・・・・・ギリシャ語の hydro(水)+ angeion(容器)が語源です。 macrophylla・・・・・「大きい葉の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 剪定は、花後に行います。 植え付け 庭植えに向いているとは思いますが、ある程度の大きさになるまでは鉢植えでも楽しむことができます。鉢植えで育てる場合は、西洋アジサイが適しています。 植え付けの適期は、3月〜4月上旬又は10月ごろです。ただし、寒さの厳しい地域は、春植えが適しています。 もっとも、園芸店やホームセンターなどで好みの花色を確かめて鉢物を購入することが多いですが、この場合は、花後に剪定して、植え付け、植え替えをします。 庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を4:3:3程度に混ぜた用土などを使います。 株間 品種によりますが1〜1.5mの間隔とします。 植え場所・置き場所 庭に植える場合は、半日陰でも十分花をつけますが、本来は日当たりよく、水分の多いところを好みます。土質はあまり選びませんが、腐食質の多い肥沃な土が最適です。 鉢植えの場合は、水やりの手間を考えると半日陰に置いた方がよいかと思われます。開花中は、日陰に置いて花の消耗を防ぎます。 植え替え 鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。 鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、半分近く古い土を落として植え替えます。 日常の管理 鉢植えにしたときは、特に夏場の水切れに注意します。 剪定 毎年きれいな花を楽しむために、剪定は欠かすことのできない作業です。花の終わった後に行いますが、遅くなると花芽を切ってしまうことになり、翌年花が咲かないことになります。 開花した枝は、花ガラから2〜3節のところで切り詰め、細い枝や古い枝は根元から切り取っておきます。 庭植えの場合は、3〜4年に1回強剪定をして樹形を整えますが、この場合、翌年の花付きは悪くなります。 ふやし方 繁殖は、花を確認してから気に入った品種を挿し木で増やすことができます。なお、最近はパテント品種が増えていますので注意します。 6〜7月ごろに、枝を10cmほど切って挿し穂をつくり、赤玉土などに挿して、水分を切らさなければ容易に発根します。 肥料 庭植の場合は、花後に化成肥料をやるくらいで、あまり肥料を必要としません。 鉢植えの場合は、3月と花後に骨粉入りの発酵固形油粕や緩効性の固形肥料などを与えます。 病気・害虫 アジサイハバチなどが付くことがありますが、樹勢が強く特に大きな被害を与えることはありません。 |
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