アゲラタム |
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【アゲラタムについて】 |
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アゲラタムは、メキシコやペルーなどの熱帯アメリカ原産で、原産地では宿根草ですが、耐寒性がないので春まき一年草として扱われます。アザミを小さくしたような花が咲き、カッコウアザミという別名があります。なお、カッコウというのは、鳥ではなく、かっ香という香料になるシソ科の宿根草に由来します。 日本に最初に入ってきたのは、カッコウアザミと呼ばれるコニゾイデス(A. conyzoides )ですが、その後入ってきたオオカッコウアザミと呼ばれるホウストニアナム(A. houstonianum)の方が花が大きくて美しいことから、現在では、ホウストニアナムの園芸品種がもっぱら栽培されています。 元々は草丈が高かったようですが、品種改良によって矮性の品種ができ、こちらのほうが扱いやすいことから、花壇やプランターなどにはもっぱら矮性の品種が植えられています。また、高性種は、切り花用として栽培されています。 【栽培メモ】 アゲラタムは、とにかく花期が長いことが驚きです。真夏はさすがに花がそれほど咲かなくなりますが、春から霜が降りる初冬まで咲き続け、長いこと楽しめます。そういう点で、本当に育て甲斐のある草花だと思います。また、タネから育てても育苗は比較的簡単です。 【育て方は下へ ↓ 】 |
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【アゲラタムの概要】 |
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草丈 草丈は、20p程度の矮性種から60〜70p前後の高性種までありますが、園芸店やホームセンターなどで販売されている苗は、ほとんどが花壇で利用しやすい矮性種です。 花 和名がカッコウアザミというように、春から秋にかけて、アザミのような小さな花を株一面に付けて咲きます。 色は、淡藍色、淡紅色、白色などがあります。 F1ハワイ混合 (2009.7.30) 耐寒性・耐暑性
耐暑性は強く、関東以西の温暖地の真夏の暑さにも楽に耐えます。ただし、夏場は花が少なくなります。 本来は多年草ですが、寒さに弱いので一年草として扱われます。株を鉢にとって、フレームなどに入れて冬を越せば来年、また楽しめます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱いの4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名の説明 Ageratum・・・・・ギリシャ語の ageratos (年をとらない)が語源です。 houstonianum・・・・・スコットランドの植物学者で医師の William Houston への献名 |
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【主な種類と品種】 |
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矮性種と高性種に分かれます。
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 花期が長いので、追肥を忘れないようにします。(夏場は控えます。) タネまき 微細種子ですが、発芽もよく育苗は比較的簡単です。タネは、4月になってから箱まきにします。好光性種子なので、覆土はしないか、ごく薄くします。 発芽後、本葉が3〜4枚程度になったときに、ポリポットに植え替えて苗を育てます。 ‘クラウドナインピンク’ (2017.11.11) 植え付け 根がポットの底に回ったら花壇やプランターなどに定植します。定植する際、摘芯をしておくと側芽が出て花つきがよくなります。 花壇に植える場合は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を30gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 日たりの悪いところでは徒長し、花付きが悪くなりますので、日当たりのよいところに植えるようにします。 鉢やプランターも日当たりのよい場所に置きます。 株間 花壇に植える場合は25p程度とします。鉢植えの場合は、春に苗が出回りますので、プランターの大きさに合わせ必要数を購入します。60pのプランターの場合、2〜3株が目安です。 アゲラタムは、思いのほか株が大きくなりますので、あまり詰めすぎないよう注意します。 日常の管理 鉢やプランターに植えている場合は、過湿にならないようにします。 花がひととおりり咲いたら、夏が来るまでに切り戻しをしておきます。 夏の管理 鉢やプランターで育てる場合は、夏がきたら半日陰に移します。鉢土が乾きやすくなりますので、水切れに注意します。 ‘トップブルー’ (2021.7.12) ふやし方 株を増やしたい場合は、挿し芽ができます。発根が容易なので簡単に増やすことができます。 肥料 窒素肥料が多すぎると花付きが悪くなりますので、花壇に植える場合は元肥、追肥とも控えめにします。 鉢植えの場合は、元肥のほか、夏場を除き2週間に1回程度液肥を与えます。 病気・害虫 夏の乾燥期にはハダニが付きやすく、葉に斑点が入って白っぽくなってきますので、見つけたら早めに殺虫剤をかけて駆除します。 |
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