アナキクルス |
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【アナキクルスについて】 |
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アナキクルスは、北アフリカや地中海地域が原産のキク科アナキクルス属の多年草です。ただし、耐暑性が弱く、温暖地では開花後の夏を越すことが難しいので、一般的には秋まき一年草又は春まき二年草の扱いになります。寒冷地では宿根するようです。 写真のようにつぼみは紫紅色をしていますが、花弁の内側が白いので開花すると白花に見えます。ほふく性で横に広がりますので、丸いプランターなどで楽しむのに適しています。 一般的には春播きとしますが、温暖地では秋まきもできます。ただし、アナキクルスは発芽後の生育がゆっくりですが、適度の大きさに育った株が寒さに遭わないと花芽分化をしませんので、秋まきにして翌春に花を咲かせるのはかなり難しいと言えます。 【栽培メモ】 一般的な栽培法の春まきで育て、花壇に定植したものの高温多湿に弱いためか、よい結果は得られませんでした。 そこで、秋にタネを播いて、厳冬期はビニールハウスの中で育苗し、春先にプランターに植えて早くから軒下に置いて育てたところ、まずまずの咲きぐあいになりました。 その後、2019年の秋にタネを播いて春先に花壇に植えたところ、株はそこそこ大きくなりましたが、開花時期を迎える頃には気温が高くなって、よい結果が得られませんでした。 |
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【アナキクルスの概要】 |
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![]() 草丈 ほふく性で、草丈は低く10cm程度です。葉は細かな切れ込みがあり柔らかい毛があります。 花 花茎は3p程度で、デージーに似た花です。表が白色、裏は紫紅色の一重の花が咲きます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、高温多湿にやや弱いので、温暖地では開花後の夏には枯れることが多くなります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やや難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Anacyclus depressus 学名の説明 Anacyclus・・・・・ Ananthocyclus の短縮形でギリシャ語の an (・・・がなく、・・・なしに) anthos (花)+ kuklos (輪)が語源です。 depressus・・・・・「扁平な」、「平たい」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 夏の高温多湿に注意します。 タネまき タネから育てる場合は、発芽適温が15〜20度ですので、春播きの場合は4月が適期です。温暖地では秋播きができ、9月中旬〜10上旬頃が適期です。 育苗箱やピートバンにタネが重ならないようにまき、覆土は2mm程度とします。発芽後、本葉が2〜3枚のころに2.5号(7.5p)のポリポットに植え替えて苗を育てます。用土は水はけのよいものを使い、過湿にならないように注意して苗を育てます。 発芽後の生育がゆっくりですので、秋まきの場合は育苗途中で冬が近づいてきます。ですので、冬はフレームなどに入れて育苗し、株が大きくなったらプランターに植えて、春先から軒下などの暖かいところで育てないと春に開花させるのはかなり厳しいと言えます。 植え付け 春播きの場合は、ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに植え付けます。温暖地の場合は、夏場、涼しいところで苗を育て、秋になってから花壇やプランターなどに定植した方が結果がよいと思われます。 花壇に植える場合は、腐葉土もしくはバーク堆肥を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料も撒いてから庭土を深さ30cmほど耕しておきます。 春に開花株あるいはつぼみの付いた苗が売られていますので、これを買って鉢やプランターに植えつけると簡単に楽しめます。 ![]() 鉢植えの用土 水はけのよいものを使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などが一例です。 株間 花壇に植えるときは20pほどにします。プランターに植えるときは、横に広がりますので浅底で丸型のものが適しています。 植え場所・置き場所 日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターも夏場を除き日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 多湿に弱いので、鉢やプランターで栽培している場合、長雨になりそうなときは雨の当たらないところに移します。 夏の管理 鉢やプランターに植えている株は、夏場は涼しい半日陰などに置くようにしますが、温暖地では開花株の夏越しは容易ではありません。 春にタネを播いて育苗し、秋に花壇に定植予定の株は、夏が来たら半日陰の涼しいところに、真夏は明るい日陰に置いて夏を越すようにします。 冬の管理 秋に鉢やプランターに植えた株は、霜の当たらない軒下などに置いて育てます。 肥料 花壇に植える場合は、 化成肥料を1u当たり50gほど施し、腐葉土(又はバーク堆肥)と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。追肥はさほど必要ありません。 鉢やプランターに植える場合は、植えつけ時に緩効性の肥料を与え、後は、冬場を除き、液肥を定期的に施します。 病気・害虫 特に大きい被害を与えるものはありませんが、アブラムシが付くことがあります。 |
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