アザレア

アザレアの花
写真 アザレア
撮影時期 2010.4.18
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ツツジ科
ツツジ属

園芸分類

常緑小低木

別名

セイヨウツツジ

原産地

日本、台湾

用途

鉢植え

花期

4月

【アザレアについて】

アザレアは、タイワンヤマツツジやキリシマツツジなどがヨーロッパに渡り、主にベルギーなどで温室促成用に品種改良されたものです。冬の鉢花として昔から人気があり、その頃には園芸店やホームセンターなどで見かける機会が多くなります。

アザレアの特徴としては、花は八重咲きで大きく、また、色彩も派手で大変豪華な点にあります。なお、園芸店やホームセンターには冬場でも開花株が出回りますが、通常の栽培では、他のツツジと同様4月頃に開花します。

ツツジの仲間ですので、基本的にはツツジと栽培方法は変わりませんが、鉢植えの株を翌年も同じように咲かせようとすると、剪定、植え替えなど適切な管理が必要になります。

【栽培メモ】

栽培自体はそれほど難しくありませんが、害虫対策が大事になります。特にベニモンアオリンガ(シンクイムシ)に蕾を食害されて花が咲かなくなったことがありました。

【アザレアの概要】

アザレアの花

樹高

剪定の程度にもよりますが、30〜40p前後で管理できます。

花径は8〜10pほどです。花色は、白、淡ビンク、ビンク、赤などですが、絞りや覆輪など華やかな色合いの品種が中心です。

一般に八重咲きのものが多いですが、一重咲きの品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

耐寒性は比較的強く、温暖地では軒下に置けば冬を越します。ただし、冬から春先に開花した鉢植えを買った場合は、花が傷みますので室内に置きます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も花を咲かせるのは:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Rhoddendron simsii

学名の説明

Rhododendron・・・・・ギリシャ語の rhodon(バラ)+ dendron(樹木)が語源です。

simsii・・・・・19世紀のイギリスの植物学者 John Sims への献名

【主な種類と品種】

アンブロシャーナ

鮮やかな濃紅色の八重咲

春のひびき

桃地に周囲が紅色の覆輪八重咲き

エリー

紅桃地に白覆輪と白絞りの銘花

ステラマリス

淡桃に濃紅ブロッチの丸弁大輪

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 用土は、鹿沼土を主体にしたものを使います。

※ 鉢植えは、夏場、水切れにならないよう注意します。

アザレアの花

植え付け

園芸店やホームセンターなどでは、もっぱら11月〜3月頃に開花株が売られていますので、通常は、これを買って育てることになります。植え替えは、花が終わってからになります。

耐寒性が多少弱いとは言え、関東以西の温暖地では庭植えも可能です。

鉢植えの用土

鹿沼土だけでもよく育ちますが、鹿沼土、赤玉土、腐葉土をほぼ等量にした用土に植えつけてもかまいません。

置き場所

日当たりが悪いと花付きが悪くなりますので、日当たりのよい場所に置きます。ただし、夏場は半日陰に移すと鉢の乾燥を少しでも防げます。

植え替え

アザレアは細根の生育が旺盛なため、5号鉢までの小鉢に植えている場合は、毎年植え替えを行った方がよく花が咲きます。

6号鉢以上の大きい鉢でも2年に1回は植え替えをします。

開花株を購入したときは、鉢が小さい場合が多いので、4月頃に大きめの鉢に植え替えます。

日常の管理

忙しい人にとってアザレアの鉢栽培で大変なのが、水やりです。特に夏場の水やりを欠かさないよう、また、冬場も、あまり乾燥させ過ぎないよう注意します。

剪定

アザレアは樹形が乱れやすいので、植え替え時に、剪定をしてやります。強く剪定しても芽を吹いてきますので、株の状態を見て行います。

ただし、遅くなると花芽を切ることになりますので、剪定は花後あまり間をおかずに行います。

アザレアの花

冬の管理

冬に開花株を買った場合は、寒さで花が傷みますので、室内に置きます。春になったら植替えして戸外で育てます。

温暖地の場合、花が咲いていない鉢植えの株は、冬場、軒下に置けば問題ありません。

肥料

春と秋に固形の油粕を置く程度で十分です。

病気・害虫

基本的にツツジと同じですが、ベニモンアオリンガに蕾を食害されると花が咲かなくなりますので、オルトランなどを散布して食害を防ぎます。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。