ボロニア

ボロニアの花
写真 ボロニア・ピンナータ
撮影時期 2003.3.2
栽培状況 開花株購入

科名

ミカン科

属名

ボロニア属

学名

Boronia spp.

園芸分類

非耐寒性常緑小低木

別名

(特にありません)

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

3〜5月

【ボロニアについて】

ボロニアは、オーストラリア原産のミカン科の花木で、花付きがとてもよいことと、香りも楽しめることから人気のある花木です。また、花は、それぞれの品種ごとに特色があって、どれも魅力があります。

ただし、オーストラリア原産で、日本の冬の寒さや夏の高温多湿を嫌います。開花株を買って花を楽しむうえでは問題はありませんが、翌年も買ったときと同じように花を咲かせるとなると、なかなか栽培が難しいのが残念です。関東以西の温暖地では、寒さよりも夏の高温多湿が難題です。

【栽培メモ】

管理が十分でなかったせいもありますが、夏の高温多湿に弱く、何度か購入した木は、いずれも夏には枯れてしまいました。一年物と割り切ればストレスがたまらないかと考えています。

【育て方は下へ ↓ 】

【ボロニアの概要】

樹高

園芸店などでは、50p以上のものはほとんど見かけませんが、オーストラリアでは2mほどにはなるようです。

釣鐘状の小さな花を、株一杯につけるので、見栄えのする花木です。花色は桃色が一般的ですが、白花もあります。

ミカン科の植物ですので、とてもよい香りがします。

ボロニアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い

暑さ寒さに弱いので、庭植えは困難です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Boronia・・・・・イタリアの植物コレクターの Francesco Borone への献名

pinnata・・・・・「羽状の」

heterophylla・・・・・「異なった葉の」、「異なった葉を持つ」

crenulata・・・・・「円鋸葉状の」

【主な種類と品種】

ボロニア・ピンナータ
(B. pinnata)

桜色のやさしい色合いの花が株一杯に咲きます。

ボロニア・ヘテロフィラ
(B. heterophylla)

花はスズランに似た形をしています。とてもすばらしい芳香をもっています。(写真:下2枚) 

ボロニア・クレヌラータ
(B. crenulata)

最近見かけるようになりました。ピナータと比較すると葉が少し丸葉です。(写真:中) 

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花後に、株を半分程度に切り戻して樹形を整えます。

植え付け

3月に入ったら開花株が園芸店やホームセンターなどに出回るようになります。高温多湿と寒さに弱いので、鉢植えでの栽培になります。

通常は、小さい鉢に植えられていることが多いですので、この場合は根鉢を崩さないようにして、一回り大きい鉢に植え替えます。

ボロニアの花

鉢植えの用土

酸性の土壌を好みますので、鹿沼土、ピートモス、パーライトを5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。

置き場所

秋から春は日当たりのよいところに置きます。

日陰に長く置くと徒長して株が軟弱になり、花の色が薄くなったり、せっかくついたつぼみが落ちやすくなりますので注意します。

植え替え

ボロニアは生長が早いので、根詰まりを起こすと生育が悪くなります。毎年、花後に切り戻しをして植え替えます。

鉢から抜いて、表土と根鉢の土を少し落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

日常の管理

生育期間中は乾燥を嫌いますので、乾燥させすぎないよう水やりには特に注意します。

とは言え、過湿も嫌いますので、鉢土の表面がよく乾いてから水やりをします。

剪定

花後に、株を半分程度に切り戻して樹形を整えます。

夏の管理

高温と多湿を嫌いますので梅雨時から夏は雨のかからない、涼しいところに置くようにした方が安全です。とはいえ、関東以西の温暖地では、夏越しは、なかなか厳しいと言えます。

ボロニアの花

冬の管理

冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。

ふやし方

6月ごろに挿し木ができます。新芽が固まったら5〜6cmほど切って鹿沼土などに挿します。

肥料

植えつけ、植え替え時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜておきます。

後は、4〜6月と9〜10月に液肥を2週間に1回程度与えます。

病気・害虫

特にないようです。

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