フランスギク

フランスギクの花
写真 フランスギク
撮影時期 2006.5.5
栽培状況 秋まき後、庭植え

科名・属名

キク科
フランスギク属

園芸分類

宿根草

別名

オックスアイデージー(英名)

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え

花期

5〜6月

【フランスギクについて】

フランスギクは、ヨーロッパ原産のキク科フランスギク属の宿根草で、シャスターデージーの交配元になった花です。花茎が長く伸びて、白い花が一面に咲きます。

丈夫でつくりやすい宿根草で、タネから育てることができます。秋にタネを播いた場合は、翌々年の春によく咲くようになります。

もっとも、繁殖力が強く、北海道など寒冷地ではオオキンケイギクのように増えすぎる心配があるようですので、そうした地域での栽培は、植える場所を吟味する必要がありそうです。

【栽培メモ】

秋まきにしたところ、翌年はあまり花が咲きませんでしたが、その次の年には期待どおりの花が咲きました。ただし、花が咲いた後は枯れてしまいましたので、温暖地では株の寿命はそれほど長くないように思われます。

なお、開花後の高温多湿を嫌うようで、私の住んでいる香南市野市町周辺では道端などで見かけることはありませんので、温暖地の場合は増えすぎるという心配はなさそうです。

【フランスギクの概要】

フランスギクの花

草丈

花の咲く前は30pほどですが、花茎が伸びて花が咲くときは80pほどになります。

花径6pほどの一重の純白の花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い〜やや弱い

耐寒性は強く、耐暑性もそこそこありますが、開花後の高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Leucanthemum vulgare

学名の説明

Leucanthemum・・・・・ギリシャ語の leuc(白い)+ anthos(花)が語源です。

vulgare・・・・・「普通の」、「通常の」

【主な種類と品種】

シャスターデージーがこの属に分類されています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 温暖地では、できれば午後は夏の西日を遮れるようなところが最適です。

タネまき

タネから育てる場合は、通常は春に播きますが、温暖地は秋まきもできます。春に播いた場合は翌年の春に、秋まきの場合は翌々年の春に開花します。

発芽適温は15〜20度ですので、秋まきは9月下旬〜10月中旬に、春まきは3下旬〜4月に播きます。箱まきにして、覆土は2o程度にします。

本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

ポットに根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

花壇に定植する場合は、植えつけ時に腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

フランスギクの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

温暖地では、できれば午後、夏の西日を遮れるようなところが最適です。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てますが、夏場は半日陰に置いて暑さを和らげます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

株が大きくなりますので30p程度は必要です。

日常の管理

日当たりさえよければ、殆ど手のかかりませんが、花が終わったら切り戻しをしておきます。

冬の管理

耐寒性があり、霜除けをしなくても冬を越します。ただし、秋にタネを播いて花壇に定植したときは、温暖地以外では霜除けをした方が安心です。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に化成肥料を1u当たり50gほど与えます。後は、春になったら化成肥料を株の周りに与えます。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、植えつけ後1か月ほどしたら、春と秋に液肥を月に1〜2回程度施します。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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