バーベナ(栄養系)

バーベナの花
写真 ‘キャンディケーン’
撮影時期 2014.4.23
栽培状況 苗購入後、庭植え

科名

クマツヅラ科

属名

クマツヅラ属

学名

Verbena hybrida

園芸分類

多年草

別名

ビジョザクラ

原産地

中南米

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜10月

【バーベナ(栄養系)について】

バーベナの栄養系の品種群は、大きく分けると、@実生系(一年草タイプ)のバーベナと宿根性のバーベナとの種間交配により育成された品種群、A葉の切れ込みが細かく花も小輪ですが耐寒性のあるバーベナ・テネラV. tenera)の系統に分けられます。

いずれも春の花壇や鉢植えに欠かすことのできないもので、園芸店やホームセンターでもよく売られています。

ところで、実生系(一年草タイプ)のバーベナと宿根性のバーベナとの種間交配により育成された品種群は、やはり栄養系のバーベナとすべきで、これを宿根バーベナと呼ぶことについては、少し疑問のあるところです。なぜなら、栄養系のものは耐寒性、耐暑性がそれほど強くないので、花壇に植えると宿根しない場合が少なくありません。

宿根バーベナと言うなら、原種系のバーベナ・リギダや三尺バーベナをこう呼ぶべきではないでしょうか。もっとも、明確な基準があるわけではありません。

【栽培メモ】

暑さ寒さにそれほど強くはないですが、うどんこ病には強くなっていると思いました。

【育て方は下へ ↓ 】

【バーベナ(栄養系)の概要】

草丈

20〜30pほどです。

小さな花が花房をつくって咲くところは共通しています。また、花期が長く、4月から11月頃まで咲いてくれます。

栄養系の品種群も、鮮やかな花色のものが大半です。

バーベナの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 やや弱い

一年草と比較すると耐寒性、耐暑性があるとはいえ、寒さに強いとまでは言えませんし、夏の暑さを嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Verbena・・・・・この属の植物の古ラテン名に由来します。

hybrida・・・・・「雑種の」

【主な種類と品種】

花手鞠

サントリーフラワーズが育成した一年草のバーベナと宿根性のバーベナを交配して生まれた品種群です。ほふく性のものとこんもりとしたタイプもあります。

ラナイシリーズ

花の大きな栄養系のバーベナで復色花の‘キャンディケーン’など、たくさんの品種があります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏が来る前に切り戻しをして株が蒸れるのを防ぎます。

※夏は、風通しのよい半日陰に置くようにします。

植え付け

園芸店やホームセンターなどでは、春先に開花株やポット苗が売られていることが多いので、通常は、これらを買って育てることになります。

ポット苗を購入したときは、できるだけ早く花壇やプランターなどに植え付けます。ほふく性の品種は横に広がりますので、径が大きくて浅めの丸形プランターが適しています。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは赤玉土、バーク堆肥(腐葉土)、パーライト(川砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。

バーベナの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けますが、夏の西日が当たらないところが最適です。もっとも、品種にもよりますが、花壇に植えた場合、宿根させるのは容易ではありません。

鉢やプランターに植えた場合も、秋から春は日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢やプランターで育てている場合は、冬を越したら、毎年、春先に植え替えます。

日常の管理

鉢やプランターに植えている場合は、過湿にならないようにし、鉢土の表面が乾いてきてから水やりをします。

花が一通り終わって、草姿が乱れてきたら適宜に切り戻しをします。

夏の管理

夏の暑さにはそれほど強くありませんいので、夏が来る前に切り戻しをして株が蒸れるのを防ぎます。鉢やプランターで育てている場合も、切り戻しをして、風通しのよい半日陰に置くようにします。肥料は与える必要はありません。

冬の管理

栄養系のバーベナは、原種系のバーベナと比較すると耐寒性が弱く、霜に当たるとほぼ枯れてしまいます。耐寒性の弱い品種は、鉢やプランターを軒下など霜の当たらないところに移しておきます。水やりは控えめにします。

ふやし方

栄養系は挿し芽ができます。バーミキュライト等に挿せば発根します。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与えます。後は、春と秋に緩効性の化成肥料を追肥します。

鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに、夏場を除き、追肥として緩効性の固形肥料を定期的に与えるか、もしくは、月に2回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

栄養系のバーベナは比較的うどんこ病に強くなっていますが、やはり気をつけておく必要があります。また、アブラムシが付くことがあります。

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