バーベナ・テネラ

バーベナ・テネラの花
写真 バーベナ・テネラ
撮影時期 2005.5.5
栽培状況 庭植え

科名

クマツヅラ科

属名

ビジョザクラ属

学名

Glandularia tenera

園芸分類

宿根草

別名

ヒメビジョザクラ

原産地

中南米

主な用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜11月

【バーベナ・テネラについて】

バーベナは、一年草のものと宿根性のものに分かれますが、バーベナ・テネラは、ほふく性の宿根バーベナです。この系統の中では、サントリーフラワーが開発した‘タピアン’がよく栽培されますが、これは、テネラを基に育成されたものです。

バーベナ・テネラは、とても丈夫で、花期も長いので利用価値が高い宿根草です。そのうえ、ウドンコ病にも強く、発生することはまずありません。

ところで、このバーベナ・テネラは、クマツヅラ属(Verbena)とされていましたが、今はビジョザクラ属になっています。そのため、ヒメビジョザクラと呼ばれることがあります。

【栽培メモ】

バーベナの中では丈夫な種類で、耐寒性、耐暑性が強く、庭植えで冬を越しています。

【育て方は下へ ↓ 】

【バーベナ・テネラの概要】

草丈

ほふく性で、草丈は20pほどでしょうか。よく広がりますので、グランドカバーとしても十分使えます。

写真のようにバーベナ特有の花の形をしています。花色も豊富でブルー、紫、ピンクなどがあります。

バーベナの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Glandularia・・・・・ 「腺」に由来します。 

tenera・・・・・「細い」、「軟弱な」

【主な種類と品種】

この系統のバーベナでは、テネラを基に育成されたタピアンがおなじみです。色はブルー、紫、ピンクなどですが品種名は付いていませんでした。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 花が一通り終わって、草姿が乱れてきたら適宜に切り戻しをします。

植え付け

園芸店やホームセンターなどでは、春先に開花株やポット苗が売られていることが多いので、通常は、これらを買って育てることになります。

ポット苗を購入したときは、できるだけ早く花壇やプランターなどに植え付けます。プランターに植え付ける場合は、径の大きな浅底のボールプランターが適しています。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土などを使います。

バーベナの花

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けますが、夏の西日が長く当たらないところが最適です。

鉢やプランターに植えた場合も、秋から春は日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

鉢やプランターで育てている場合は、冬を越したら、毎年、春先に植え替えます。

花壇に植えている場合も、2年ほどたったら別の場所に植え替えた方が成育がよくなります。

日常の管理

鉢やプランターに植えている場合は、過湿にならないようにし、鉢土の表面が乾いてきてから水やりをします。

花が一通り終わって、草姿が乱れてきたら適宜に切り戻しをします。

夏の管理

夏の暑さには比較的強いですが、鉢やプランターは、風通しのよい半日陰に置くようにします。肥料は与える必要はありません。

冬の管理

耐寒性がありますので、温暖地では花壇に植えても霜除け等は必要ありません。

鉢やプランターは、軒下など霜の当たらないところに移しておきます。水やりは控えめにします。

ふやし方

挿し芽ができます。バーミキュライト等に挿せば発根します。

肥料

花壇に植える場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与えます。後は、春と秋に固形肥料を月に1回程度与えます。

鉢やプランターに植える場合は、元肥のほかに追肥として春と秋に緩効性の固形肥料を置肥するか、もしくは、2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

バーベナの大敵であるウドンコ病にかかりにくいので、あまり気にする必要はありません。ほかには、アブラムシ、オンシツコナジラミなどが発生することがあります。

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