タツナミソウ(立浪草)

タツナミソウの花
写真 コバノタツナミ
撮影時期 2007.4.8
栽培状況 庭植え

科名・属名

シソ科
タツナミソウ属

園芸分類

宿根草

別名

スイモノグサ

原産地

日本などアジアの温帯地域

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【タツナミソウについて】

タツナミソウ(立浪草)は、日本などアジアの温帯地域に分布するシソ科タツナミソウ属の宿根草です。タツナミソウ属には、タツナミソウとよく似たハナタツナミソウ(S. iyoensis)、オカタツナミソウ(S. brachyspica)、シソバタツナミ(S. laeteviolacea)などの種類がありますが、タツナミソウとして流通している多くは、タツナミソウの変種のコバノタツナミです。

本来は山野草ですが、花が美しく、そのうえ丈夫ですので、よく栽培されます。なお、スクテラリアもタツナミソウの仲間です。

「立浪草」と書きますが、その由来は、花の様子が次々と寄せてはくだける波を連想させるところからきています。なかなか粋なネーミングだと思います。

【栽培メモ】

耐寒性、耐暑性があり、育てやすい宿根草です。花壇にも使えますが、コバノタツナミはこじんまりした草姿ですので小さなプランターで育てています。

【タツナミソウの概要】

タツナミソウの花

草丈

草丈は低く、15〜20pほどです。

同じ方向に並んだ花穂が波のように見えるところが特徴です。花色はピンク、白、藤色などがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性と耐暑性があり、庭植えができます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Scutellaria indica

学名の説明

Scutellaria・・・・・scutella(盃)に由来します。

indica・・・・・「インドの」

parvifolia・・・・・「小さい葉の」

laeteviolacea・・・・・「明るいスミレ色の」

【主な種類と品種】

コバノタツナミ
S. indica var. parvifolia

タツナミソウとして販売されているものの多くは本種です。コンパクトな株で、葉に毛がたくさん生えています。花色は、紫、赤紫、白などがありセットで売られていることがあります。

シソバタツナミ
S. laeteviolacea

インディカ種とは別属で、葉がシソの葉に似ていることからこの名前が付いています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ コンパクトな宿根草ですので鉢や小型のプランターで育てるのに向いています。

植え付け

タツナミソウの花

丈夫ですので庭植えもできますし、コンパクトな宿根草ですので鉢や小型のプランターで育てるのにも向いています。

植え付けは、春は2〜3月、秋は9月下旬〜10月中旬ごろが適期です。

鉢植えの用土

それほど用土は選びませんが、赤玉土、鹿沼土、腐葉土若しくはバーク堆肥を4:4:2程度に混ぜた用土などに植え付けます。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、水はけのよいところであれば、日当たりから半日陰まで植え付けることできます。ただし、夏の西日が当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てますが、夏場は、半日陰に移します。

植え替え

鉢やプランターに植えている場合は、毎年、新しい用土で植え替えます。

日常の管理

鉢土の表面が乾いたら十分に水やりをします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越します。鉢植えの場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

タツナミソウの花

ふやし方

植え替えの時に、株分けで増やすことができます。

肥料

鉢植えの場合は3月ごろと花後に緩効性の固形肥料を置肥をしますが、量は少な目でかまいません。庭植えの場合は不要です。

病気・害虫

特にないようです。

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