スクテラリア

スクテラリアの花
写真 ‘ブルーファイア’
撮影時期 2007.6.17
栽培状況 開花株購入

科名・属名

シソ科
タツナミソウ属

園芸分類

小低木、多年草

別名

(特にありません)

原産地

中米ほか

用途

鉢植え

花期

5〜9月

【スクテラリアについて】

スクテラリアというのはシソ科タツナミソウ属のことで、アジアや中米などに小低木や多年草が分布しています。タツナミソウや生薬のオウゴンとしてその根が使われるコガネバナ(コガネヤナギバナ)(S. baicalensis)もこの仲間です。

スクテラリアとして園芸で栽培されている種類を見ると、花の形は比較的似ていますが、草姿はかなり異なっています。ほとんどの種類が丈夫で病害虫にも強く、冬の寒さに気をつければ、育てやすいと言えます。ただし、コスタリカーナは、耐寒性、耐暑性が弱く、当然、育て方も異なりますので別項目にしています。

【栽培メモ】

栽培されている種類は半耐寒性でやや寒さに弱いですが、その中でもジャワニカは比較的耐寒性があり、庭植えで冬を越していました。

また、‘ブルーファイア’を軒下に置いたところ、強い寒波で地上部が枯れましたが、暖かくなると株元から芽を吹いてきました。

【スクテラリアの概要】

スクテラリアの花

草丈

草丈は20〜50pほどです。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い〜やや弱い
耐暑性 強い

コスタリカーナを除くと、流通している園芸種は、比較的耐寒性、耐暑性があります。ただし、耐寒性の弱い種類もあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Scutellaria spp.

学名の説明

Scutellaria・・・・・scutella(盃)に由来します。

ventenatii・・・・・(不詳)

javanica・・・・・「ジャワの」

【主な種類と品種】

‘ブルーファイア’
'Blue Fire'

涼しげな紫の花が穂状に咲きます。耐寒性は、それほど強くありません。

ジャワニカ
S. javanica

濃青紫色で、魅力的な花色です。庭に植えた場合は50pほどの高さになり、横に伸びます。スクテラリアの中では耐暑性が強く育てやすい花です。耐寒性もあり、温暖地では庭植えができます。(写真:下)

'ピンククリーパー'
S. ventenatii 'Pink Creeper'

ピンクというよりは桃紅色の花が咲く品種で、やや横に広がります。耐暑性はありますが、耐寒性はあまり強くありません。(写真:中)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 根がよく張りますので、鉢やプランターに植えている場合は、毎年植え替えます。

植え付け

春に花の咲いた株やポット苗が園芸店やホームセンターなどに出ていますので、これを買って育てます。耐寒性がそれほど強いとは言えませんので、通常は、鉢植えで育てますが、温暖地であれば、ジャワニカは庭植えができます。

ポット苗など小さな鉢に植えられている株を購入したときは、一回りか二回り大きい鉢やプランターなどに植え付けます。庭に植えるときも、一年は鉢で育てた方が安全です。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。日当たりが悪いと花付きがよくありません

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、北風が当たらない家の南側で、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

スクテラリアの花

植え替え

根がよく張りますので、鉢やプランターに植えている場合は、毎年植え替えたほうがよい結果が得られます。

日常の管理

鉢植えの場合、夏の水切れに注意します。

冬の管理

ジャワニカ以外は耐寒性がやや弱いので、室内かフレームなどに移し、水やりは控えめにします。

ふやし方

挿し芽ができます。6月にバーミキュライトと鹿沼土を混ぜた用土にに挿し芽をしたところ、7月には、一杯に根を張っていました。

肥料

4〜10月にかけて、定期的に置肥をするか2週間に1回程度液肥を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

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