西洋オダマキ

西洋オダマキの花
写真 西洋オダマキ
撮影時期 2015.4.22
栽培状況 二年前の秋播き後、庭植え

科名・属名

キンポウゲ科
オダマキ属

園芸分類

宿根草
春まき二年草

別名

アキレギア

原産地

中部ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜7月

【西洋オダマキについて】

西洋オダマキは、北ヨーロッパなどに広く分布するキンポウゲ科オダマキ属の宿根草で、園芸品種として栽培されているのは、同属のカエルレア(A. caerulea)やカナデンシス(A. canadensis)などとの種間交雑種が主体となっています。

耐暑性がやや弱いことから、暖地では開花後に枯れてしまうことが多く、春播きの二年草扱いになろうかと思います。なお、オリガミミックスのように、秋播きで翌春に開花するタイプもあります。

オダマキの名の由来は、「苧(お)」という繊維を、中を空洞にして丸く巻き付けたものを「苧玉(おだま)」と言いますが、花の形がこの苧玉に似ているからと言われています。別の説では、麻糸を紡ぐのに使ったオダマキ(苧環)という糸巻きに花の形が似ているからとも言われています。

ところで、単にオダマキという場合は、A. flabellataのことで、日本に自生するミヤマオダマキを園芸化したものと言われています。

【栽培メモ】

暖地では、高温多湿の夏を越すことがポイントになりますが、午後は日陰になるところで、風通しをよくして育てると夏を越すことができました。

上の写真の株は、秋播きにしたものの翌春には花が咲かず、夏に一部は枯れてしまいましたが、そこそこの株が何とか夏を越すことができ、次の年の春によく咲いてくれました。

ですので、春播きにして、夏場、苗を涼しいところで育てるか、もしくは秋播きで翌春に開花する種類を育てた方が失敗が少ないように思われます。

【西洋オダマキの概要】

西洋オダマキの花

草丈

40〜70pほどです。

ピンク、赤、青、紫などの花を下向きに咲かせます。また、一重咲きの他に八重咲きもあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

寒さに強いですが、高温多湿が苦手で、暖地では、夏越しがやや難しいと言えます。

秋播きで翌春には開花する品種もありますので、こうした品種でしたら夏の暑さは問題になりません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:(暖地では)やや難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Aquilegia vulgaris

学名の説明

Aquilegia・・・・・「ワシ」、「ワシの爪」が語源です。
※ aqua(水)+ legere(集める)で、「水を集めるもの」とする説もあります。

vulgaris・・・・・「普通の」、「通常の」

caerulea・・・・・「青色の」

canadensis・・・・・「カナダの」

【主な種類と品種】

マッカナジャイアント

草丈60〜80pの西洋オダマキで、花径7〜8pの大きな花をつけます。マッカナという名前ですが、黄、桃色、赤、青、紫などの色があります。

クレメンタイン

草丈40〜60pで、八重咲きの美しい花形の品種です。

オリガミミックス

草丈30〜40pの矮性種で、秋播きで翌春開花する品種です。(写真:下から2枚目)

【育て方と栽培のポイント】

栽培のポイント

※ 春播きにした場合、ポリポットに植えたまま日陰になる涼しいところで育て、秋が来て涼しくなってから定植した方がよい結果が得られます。

タネまき

宿根草ですが、株分けが難しいため、通常は、タネから育てます。春播きの場合は、3月中旬〜4月中旬に播きます。春播きにしたときは、ポットに植えたまま涼しいところで夏を越し、秋になってから定植します。

秋播きの場合は、9月下旬〜10月中旬に播きます。秋播きの場合、翌春にはあまり開花しません。

ただし、中にはオリガミミックスのように開花する品種もありますので、関東以西の暖地で秋にタネを播く場合は、こうした品種を選んだほうが無難です。

育苗箱に播き、覆土はしないか、わずかに覆土します。発芽は良好ですが、発芽までに時間がかかるので、用土が乾かないように注意します。

西洋オダマキの花

発芽後、本葉が3〜4枚程度になったらポリポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

花壇に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり50gほど撒いて耕しておきます。

本葉が6〜7枚になって、ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。

ただし、春播きにしたときは、ポットに植えたまま日陰になる涼しいところで育て、秋が来て涼しくなってから定植しましたが、この方が夏に枯れる株も少なく、よい結果が得られました。

腐食質の多い肥沃なところで肥培管理をするとよい花を咲かせますので、花壇に植えるときは腐葉土(バーク堆肥)を十分混ぜ込みます。

株間

20〜25p程度の間隔とします。60cmの標準のプランターの場合3株が目安です。

植え場所・置き場所

日当たりがよくて、やや湿り気がある場所に植えつけます。暖地の場合は、午後は日陰になる涼しいところが最適です。

午前中、3時間程度日の当たるところに植えていましたが、花もよく咲きましたので、特に問題はないと思います。

日常の管理

夏になる前に切り戻しをして、風通しをよくしておきます。

終わった花をそのままにしておくと、タネがたくさん付きますので、タネを取らないときは花茎を早めに切り取っておきます。

とは言え、開花後には大半の株が枯れてしまいましたので、暖地では開花した株の夏越しは厳しいと言えます。

西洋オダマキの花

夏の管理

夏の高温多湿が苦手ですので、鉢やプランターに植えた場合は、半日陰の涼しいところに移します。

冬の管理

耐寒性がありますので、霜除けは不要です。

肥料

花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり30gほど施し、庭土とよく混ぜて植えつけます。

病気・害虫

ダニやアブラムシが発生することがあります。

また、病気ではありませんが、夏場の高温多湿で、蒸れて枯れてしまうことがあります。

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