サザンクロス

サザンクロスの花
写真 クロウエア・エクサラータ
撮影時期 2003.10.13
栽培状況 開花株購入

科名

ミカン科

属名

クロウエア属

学名

Crowea

園芸分類

非耐寒性常緑低木

別名

クロウエア

原産地

オーストラリア

主な用途

鉢植え

花期

6月〜11月

【サザンクロスについて】

サザンクロスは、オーストラリア原産のミカン科クロウエア属の常緑低木です。花が美しいので園芸店やホームセンターなどでよく見かけますが、耐寒性が弱く、夏の高温多湿が苦手なことから、温暖地では夏場はやや育てにくいと言えます。

サザンクロスがミカン科の植物とは少し意外な気もしますが、葉をもむと柑橘系の香りがするので、納得できます。ボロニアと近縁の植物で、こちらも夏の高温多湿を嫌う点は同じです。

ところで、サザンクロスというのは流通名で、最近は属名のクロウエアと呼ぶ例が増えているようです。とは言いながら、ここでは昔ながらの名称で掲載しています。

【栽培メモ】

管理が不十分で行き届かないせいもありますが、夏の高温多湿で枯れてしまい、2年、3年と育ってくれませんでした。

しかし、最近、秋口に購入した株は、四季咲き性が強く年末まで咲いていましたので、十分に楽しめました。冬の来る前に室内に入れていますので、うまくいけば春にも咲いてくれるかもしれません。

【育て方は下へ ↓ 】

【サザンクロスの概要】

樹高

30〜70cmほどです。葉は細長く繊細な印象を与えます。

四季咲き性が強く、園芸店やホームセンターなど早くから花の咲いたものが売られています。

花径は1p足らずですが、ピンクで上品な色合いの花が株一杯に咲きますので人気があります。

サザンクロスの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

耐寒性が弱く、夏の高温多湿を苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Crowea・・・・・18世紀イギリスの植物学者 James Crowe への献名

exalata・・・・・「無翼の」

saligna・・・・・「ヤナギのような」

【主な種類と品種】

サザンクロスは、エクサラータ種とサリグナ種、およびこれらの交配種が出回っています。

エクサラータ
C. exalata

花色は明るい桃色で、よく出回っている種類です。

サリグナ
C. saligna

エクサラータよりも葉が幅広く、花は桃色です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿を嫌いますが、水切れにも弱いので、夏は乾燥させすぎないように注意します。

植え付け

花期が長いので園芸店やホームセンターなどでは5月ごろから10月ごろまで販売されていますので、これを買って育てます。夏の直射日光を嫌い、また、耐寒性が弱いので、通常は、鉢での栽培になります。

園芸店やホームセンターなどで売られている株は、ほとんどの場合、小さな鉢に植えられていて根詰まり気味ですので、その場合は、あまり根鉢を崩さないようにして一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

サザンクロスは酸性土壌を好むため、鹿沼土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜた用土などに植えつけます。

サザンクロスの花

植え替え

2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、3月中に行います。鉢から抜いて、表土と根鉢を軽くほぐして一回り大きい鉢に植え替えます。

置き場所

秋から春は戸外の日当たりのよい場所で育てます。梅雨時は、雨の当たらない軒下などに移します。

また、夏の直射日光を嫌いますので、夏が来たら半日陰に、そして真夏は明るい日陰に置くようにします。

日常の管理

過湿を嫌いますが、水切れにも弱いので、夏は乾燥させすぎないように注意します。

3月頃、剪定して、草姿を整えます。

冬の管理

耐寒性が弱く、冬場は室内に移すか、温暖地であれば霜の当たらない軒下に置きます。

冬場の水やりは控えめにしますが、冬に乾燥させすぎると葉が落ちますので注意します。

ふやし方

挿し木で増やすことができます。時期は、5〜6月か、9月に行います。

肥料

4〜6月と9〜10月に液肥を与えます。

病気・害虫

弱った株には、アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。

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