エノテラ

エノテラの花
写真 'レモンドロップ'
撮影時期 2018.5.14
栽培状況 プランターで栽培

科名・属名

アカバナ科
マツヨイグサ属

園芸分類

宿根草

別名

オエノセラ

原産地

北アメリカなど

用途

鉢植え、庭植え

花期

5〜6月

【エノテラについて】

エノテラとは、アカバナ科マツヨイグサ属のことですが、種苗会社のカタログなどを見ると、この属の昼咲きの種類をエノテラ(オエノセラ)としている場合が多いようです。そこで、ここでは、これらの昼咲きの品種のうち、エノテラ・フルティコサの園芸品種及びこの属の種間交配種を取り上げています。

これらは、マツヨイグサやオオマツヨイグサと比較すると、ずっと小型でなかなか美しい花が咲きます。

なお、昼咲きであっても、ピンクの花が咲くヒルザキツキミソウO. speciosa)は、通常、エノテラとは呼びませんので別に取り上げています。また、タネから育てるバーシカラーO. versicolor)も別に取り上げています。

【栽培メモ】

丈夫ですが、宿根草としては、やや短命のようです。庭植えにしていたところ、株が大きくなって、蒸れたためか枯れてしまいました。ただし、フルティコサの園芸種と思われる株は、何年も宿根していました。

【エノテラの概要】

エノテラの花

草丈

「主な種類と品種」を参照してください。

「主な種類と品種」を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性、耐暑性がありますが、どちらかというと、やや耐暑性がやや弱いと言えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Oenothera

学名の説明

Oenothera・・・・・ギリシャ語の oinos(酒)+ ether(野獣)が語源です。
※ 根にブドウ酒のような香気があり、野獣が好むことに由来します。

fruticosa・・・・・「低木状の」

【主な種類と品種】

‘レモンドロップ’
‘Lemon Drop’

‘アフリカンサン’と 'Narrow Grey Leaved' の交配種とされています。草丈は30pほどで、少しうつむきかげんに蕾をつけますが、開花すると上を向き、爽やかな黄色の花が咲きます。日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも楽しめます。

イエラフェラ(?)

草丈40pほどの宿根草です。花径4cmほどのすっきりした黄色の花が咲きます。フルティコサの園芸種と思われますが、素性がはっきりしません。花茎はあまり伸びずに花が咲きます。(写真中、下)

‘アフリカンサン’
O. fruticosa 'African Sun'

フルティコサの園芸種です。花径3cmほどの黄花で、花茎が這うように広がります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏が来る前に切り戻しをしておきます。

植え付け

株がそれほど大きくはなりませんので、庭に植えても、あるいは鉢やプランターでも育てられます。

春先にポット苗が園芸店やホームセンターなどで販売されていることが多いですので、購入したら、できるだけ早めに庭やプランターなどに植えつけます。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

エノテラの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30pほどにします。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。ただし、夏の西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置いて鉢が乾きすぎるのを防ぎます。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、根がよく張りますので、できれば毎年植え替えます。時期は、3月又は10月ごろが適期です。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、鉢土が乾燥しすぎないよう、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。

夏が来る前に切り戻しをしておきます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

肥料

あまり多肥にする必要はありません。庭に植えた場合は、春先に化成肥料を株元に与えます。

鉢やプランターに植えた場合は、植えつけ、植え替え時に緩効性の化成肥料を与え、3月に植えたときは9月に、9月に植えたときは3月に緩効性の固形肥料を追肥します。

病気・害虫

特にはないようです。

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