エリシマム Erysimum cheiri

エリシマム
写真 ‘シュガーラッシュ・パープルバイカラー’
撮影時期 2017.3.19
栽培状況 秋まき後、庭植え
科名・属名

アブラナ科
ニオイアラセイトウ属(エリシマム属)

園芸分類

秋まき一年草

別名

ニオイアラセイトウ
ウォールフラワー
チェイランサス

原産地

南ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【エリシマムについて】

エリシマムは、南ヨーロッパ原産のアブラナ科ニオイアラセイトウ属の秋まき一年草です。本来は宿根草ですが、暑さに弱く開花後に枯れてしまうので、通常は、一年草(二年草)として扱われます。

この花は、エリシマム、チェイランサス、ウォールフラワー、ニオイアラセイトウと呼び方がさまざまです。

「ニオイアラセイトウ」は和名ですが、この花が芳香を持っているところから名付けられました。「チェイランサス」は、この花が以前はチェイランサス属に分類されていたことによるもので、「エリシマム」は現在の属名から来ています。

「ウォールフラワー」は英名ですが、この花が古い土壁の上によく咲いていたことに由来しているそうです。どの名前を取るか悩みましたが、ここでは、現在の属名のエリシマムとしています。

栽培したところでは、開花に低温を必要としない品種を、秋まきにして育てたところ、冬のうちから花が咲き始めました。そこで、冬の間、不織布でトンネルをして育てたところ、上の写真のようによく咲いています。

【花の特徴と性質】

エリシマム

草丈

20〜50pです。

花径1.5〜2pほどの小さな花が、房状に咲きます。花色は、黄、橙、赤などがあります。

耐寒性・耐暑性

寒さには強いですが直接霜に当てないほうが無難です。暑さに弱く夏を越すことができません。

学名の説明

Erysimum・・・・・ギリシャ語の eryomai(助ける、節約する)が語源です。
※ いくつかの種類に薬効のある成分があることに由来します。

cheiri・・・・・「赤い花の咲く」
※ 手を意味するギリシャ語の cheir に由来するとの異説もあります。

【主な種類と品種】

シュガーラッシュシリーズ

草丈20〜30pほどで、開花に低温を必要としない早咲きです。紫やオレンジの花が咲く品種があります。

ベガ系

草丈20pほどの矮性で、開花に低温を必要としないので秋から春にかけて長期間咲きます。(写真:上から2枚目)

‘シトローナオレンジ’

草丈20〜30pほどで、オレンジの花が咲きます。

園芸店やホームセンターなどで、シベリアンフォールフラワー(E. x allionii)という花を見かけますが、これは、種間交配種とされています。(写真:最下段)

【育て方と栽培のポイント】

タネまき

9月中旬〜下旬がタネまきの適期です。箱まきにするか、ポットに直接まき、薄く覆土します。まき時が遅くなると、苗が十分に育たず春になって開花しない株が出てきますので、適期に播くことが大切です。

箱まきした場合は、発芽後、本葉が2〜3枚になったらポットや小鉢に植え替えます。直根性のため、あまり遅くならないうちにポリポットに植え替える必要があります。

ポットに直接まいた場合は、発芽後、間引きをして丈夫な苗を1本残します。

エリシマム

植え付け

酸性土を嫌いますので、花壇に植え付けるときは、定植する前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。

タネをまいて育てた株は、本葉5〜6枚になるまでに定植します

花壇に植えるときは、バーク堆肥(腐葉土)を1u当たり10Lほど入れて、庭土とよく混ぜてから植えつけます。

鉢やプランターに植える場合は、園芸店などでポット苗が売られていますので、これを買ってきて植えつけると簡単です。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土とバーク堆肥(腐葉土)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

20〜25pほどにします。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

植え付け後、摘芯をすると枝数が増えて花付きがよくなります。

花が終わったら早めにつみ取ると、長く花が楽しめます。

エリシマム

冬の管理

ベガ系やシュガーラッシュ系など早咲きの品種は、秋に苗を定植すると年内には咲き始めます。この状態で霜に当たると株が傷みますので、庭植えの場合は農ポリあるいは不織布でトンネルをするなどして霜除けをします。

鉢やプランターは、軒下など霜の当たらないところで育てます。

肥料

花壇に植える場合は、化成肥料1u当たり50gほど施して、庭土によく混ぜて植え付けます。追肥は特に必要ありません。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますのでそのまま植え付けます。

用土を調整したときは、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、春になって株の状態をみて、必要なら液肥を与えます。

病気・害虫

アブラムシがつきやすいので、早めに駆除します。また、アオムシなどに葉を食べられることがあります。

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