イリシウム

イリシウムの花
写真 イリシウム・ランセオラツム
撮影時期 2019.5.5
栽培状況 庭植え

科名

マツブサ科

属名

シキミ属

学名

Illicium

園芸分類

常緑中木

別名

シキビ、ハナノキ

原産地

日本、中国

主な用途

庭植え

花期

4〜5月

【イリシウムについて】

イリシウムは、仏事に使われることでおなじみのシキミ(写真:下)の仲間です。園芸品種として流通しているのは、赤い花が咲くフロリダナムやランケオラツムのほか、ヘンリーなども栽培されています。

ところで、シキミ(Illicium anisatum)は、3月下旬の丁度お彼岸の頃にクリーム色の花が咲きます。果実だけではなく全木に毒をもっている有毒植物ですが、特に果実の毒性が強く「悪しき実」が転じてシキミと呼ばれるようになったとも言われています。

【栽培メモ】

ランセオラタムを庭植えにしたところ、生育が比較的早く年々大きくなってきました。シキミと同様、特段の病虫害もなく丈夫で育てやすい花木と言えます。

【育て方は下へ ↓ 】

【イリシウムの概要】

樹高

常緑中木で2〜4mほどになります。

【主な種類と品種】を参照

シキミの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があり丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Illicium・・・・・ illicio(引き寄せる、誘惑する)に由来します。

floridanum・・・・・「フロリダの」

henryi・・・・・・アイルランドの医師で植物コレクターの Augustine Henry への献名

lanceolatum・・・・・「皮針形の」

anisatum・・・・・「アニスのような」
※ アニスは、古くから香料や薬草として利用されてきたセリ科の一年草です。

【主な種類と品種】

フロリダナム
I. floridanum

アメリカ原産で、深紅の大輪の花が咲きます。アメリカシキミとも呼ばれます。

ヘンリー
I. henryi

中国原産で、桃色の花が咲きます。

ランセオラツム
I. lanceolatum

中国原産で、濃い紅色の小さな花がうつむいて咲きます。

シキミ
I. anisatum

仏事に使われることでおなじみの木です。花はクリーム色です。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏の強い西日が当たるようなところは避けるようにします。

植え付け

常緑樹ですので、一般的には3月〜4月ごろが適期です。ただし、ポット苗であれば、秋に植えても大丈夫です。

苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

シキミの花

植え場所

夏の強い西日が当たるようなところは避けるようにします。

剪定

生育がゆっくりかと思いましたが、ランセオラタムは比較的生育が早いと言えます。もっとも、あまり樹形が乱れることはありませんが、伸びすぎた枝は適宜切り詰めておきます。

肥料

冬に寒肥を与えます。

病気・害虫

さほど被害を与えるようなものはありません。

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