アグロステンマ

アグロステンマの花
写真 ‘パープルクイーン'
撮影時期 2015.5.1
栽培状況 秋にタネまき後、庭植え

科名・属名

ナデシコ科
ムギセンノウ属

園芸分類

秋まき一年草

別名

ムギナデシコ
ムギセンノウ

原産地

地中海沿岸地域から西アジア

用途

庭植え

花期

4〜5月

【アグロステンマについて】

アグロステンマは、地中海沿岸地域から西アジア原産のナデシコ科ムギセンノウ属の秋まき一年草です。和名をムギナデシコあるいはムギセンノウといい、ヨーロッパでは麦畑に生える草花として知られています。線が細く可憐なイメージですが、性質は丈夫で耐寒性もあり、とても育てやすい草花です。

ムギセンノウという和名が付いていますが、センノウの仲間ではないので、この名前で呼ばれることはほとんどなく、もっぱら属名のアグロステンマと呼ばれています。

【栽培メモ】

タネを播いて育てたところ、発芽がよく、また、初期の生育がとてもよいので育苗はすこぶる簡単でした。ただし、ある年のことですが、庭植えにしたときに、うっかりして多めに肥料を与えたため、開花時期に株が倒伏して支柱立てに追われたことがありました。

【アグロステンマの概要】

アグロステンマの花

草丈

70〜100pほどの草丈になります。

花は5弁で、花径は7〜8cmほどです。紫桃色や淡い桃色の花色などがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

寒さに強く、霜除けなどは必要ありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Agrostemma githago

学名の説明

Agrostemma・・・・・ギリシャ語の agros(野原)+ stemma(冠)が語源です。

githago・・・・・(※不詳)

【主な種類と品種】

'オーシャンパール'

花径7p内外の白花で、草丈70p〜1mです。

'パープルクイーン'

紫桃色の花で、草丈80pほどです。

'桜貝'

淡い桜色の花で、草丈は1mほどになります。(写真:最下段)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 苗の生育が早いので、定植が遅れないようにします。

※ 肥料は控えめにします。

タネまき

発芽適温は18〜20度ですので、9月中旬〜10月中旬に播きます。育苗箱にバラまきするかポリポットや小鉢に直接まき、タネが隠れるぐらいに覆土をしてたっぷりと水を与えます。

育苗箱に播いた場合は、発芽後、本葉が3〜4枚になったらポリポットに植え替えて、育苗します。

アグロステンマの花

ポットや小鉢に播いた場合は、発芽後、生育のよい苗を1本残して後は間引きします。

いずれの場合も、苗が徒長しやすいので、発芽したら早めに日に当てて育てます。

植え付け

花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。

本葉が6〜7枚ぐらいになったら花壇やプランターに植え付けます。

アグロステンマは、苗の生育が早いので、定植が遅れないようにします。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30pほどにします。60pのプランターの場合は、3株植えます。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

春になれば気温の上昇とともに茎が伸び始め、草丈が高くなりますので、倒れそうになったら早めに支柱をします。

アグロステンマの花

冬の管理

耐寒性が強いので、特に霜除けをしなくても大丈夫です。

肥料

多肥にすると倒伏しやすくなりますので、花壇に植える場合は、やせ地でない限りほとんど必要はありません。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料鉢土に混ぜて植え付け、後は3月頃に追肥として緩効性の化成肥料を置き肥をします。いずれも量は控えめでかまいません。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。また、ネキリムシやヨトウムシの食害に注意します。

何度か栽培しましたが、これといった病気は特には発生していません。

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