ワーレンベルギア

ワーレンベルギアの花
写真 タスマニアンブルー
撮影時期 2008.6.8
栽培状況 鉢植え

科名

キキョウ科

属名

ヒナギキョウ属

学名

Wahlenbergia spp.

園芸分類

宿根草

別名

ヒナギキョウ

原産地

オーストラリア、南アフリカなど

主な用途

鉢植え

花期

5〜6月

【ワーレンベルギアについて】

ワーレンベルギアは、ヒナギキョウとも呼ばれるようにキキョウ科ヒナギキョウ属の宿根草です。日本にもヒナギキョウ(W. marginata)が本州、四国、九州に分布しています。

園芸で、ワーレンベルギアとして流通しているのは、オーストラリア原産のストリクタ(W. stricta)、アフリカ原産のウンドゥラータ(W. undulata)、南アフリカのケープ州原産のプロクンベンス(W. procumbens)などです。

【栽培メモ】

タキイ種苗のカタログに出ていた八重咲きのタスマニアンブルーと、'スパイシーベル'を鉢植えで育てたところ、比較的よく咲いてくれました。もっとも、いずれも夏の暑さに弱いためか、'スパイシーベル' は花が咲き終わる前に株が蒸れてしまいました。

【育て方は下へ ↓ 】

【ワーレンベルギアの概要】

草丈

【主な種類と品種】を参照してください。

【主な種類と品種】を参照してください。

ワーレンベルギアの花

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性はあるようですが、夏の高温多湿を嫌います。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Wahlenbergia・・・・・スウェーデンの植物学者 Wahlenberg への献名

undulata・・・・・「波状の」、「波形の」

stricta・・・・・「直立の」、「真っすぐな」

procumbens・・・・・「平伏の」

【主な種類と品種】

タスマニアンブルー
W. undulata

草丈は20〜25pほどでタスマニアンブルーというのは流通名のようです。涼しげなブルーの八重咲きです。(写真:上の2枚)

‘スパイシーベル’

草丈は低く5pほどで横に広がります。花径1pほどの白い一重の花が株いっぱいに咲きます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 高温多湿に弱いので、夏は、直射日光を避け、風通しのよい日陰で管理します。

植え付け

園芸店やホームセンターなどではあまり見かけませんが、春に苗が出ていることがあります。種苗会社のカタログやネットで手に入れるのが早道ではないでしょうか。

夏の高温多湿に弱いので、季節に応じて環境が変えられる鉢やプランターで育てるのが一般的です。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を6:3:1程度に混ぜた用土が一例です。

ワーレンベルギアの花

置き場所

秋から春は日当たりのよいところに置きます。

株間

65pのプランターに3株程度が目安です。

日常の管理

水やりはやや控えめにします。株元が過湿になると蒸れて株が枯れることがあるので注意します。

花が一通り咲き終わり、草姿が乱れてきたら、草丈の半分程度まで切り戻しをします。

夏の管理

直射日光を避け、風通しの良い日陰で管理します。それでも、温暖地での夏越しはなかなか厳しいと言えます。

冬の管理

霜に当たると傷みますので、軒下の霜の当たらないところに移し、水やりは控えめにします。

肥料

植え付け時に緩効性肥料を与えます。後は、開花時期を迎えたら薄めの液肥を与えます。

病気・害虫

特にないようですが、高温多湿で蒸れて傷むことがあります。

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