ローダンセマム |
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【ローダンセマムについて】 |
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ローダンセマムは、北アフリカのモロッコやアルジェリア原産のキク科ローダンセマム属の多年草で、以前はクリサンセマム属に分類されていました。多くは一重の白花で、中央が赤紫やブラウンになります。また、葉がシルバーグリーンで美しいのも特徴のひとつです。 早春の鉢物としてよく流通していて、2月頃になると園芸店やホームセンターなどに顔を出します。耐寒性はありますが、夏の高温多湿を嫌いますので寒地向きの多年草と言えます。関東以西の温暖地では夏越しがポイントになります。 【栽培メモ】 耐暑性がやや弱いですが、鉢植えにして、夏場、少し日の当たる涼しいところに置いてあったところ、‘エルフピンク’という品種はそれほど傷むことなく夏を越しました。 |
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【ローダンセマムの概要】 |
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草丈 20〜30pほどになります。葉は細かい切れ込みのある銀緑葉で、これもきれいです。 花 (主な種類と品種を参照) 耐寒性・耐暑性
耐寒性はありますが耐暑性はやや弱く、温暖地で庭植えにすると夏越しは難しいと言えます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 1年だけ育てる場合:やさしい ※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Rhodanthemum spp. 学名の説明 Rhodanthemum・・・・・ギリシャ語の Rhodon(バラの、バラ色の)+ Anthemon(花)が語源になっています。 hosmariense・・・・・モロッコのテトゥアン近くの Beni Hosmar(地名)に因みます。 gayanum・・・・・19世紀のフランスの植物学者 Jacques Gay への献名 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 鉢植えは、水はけのよい用土を使い、夏は半日陰に置いて育てます。 植え付け 庭植えもできますが、株がさほど大きくなりませんので鉢やプランターで育てるのに向いています。また、関東以西の温暖地では、庭植えにすると夏越しが難しいと言えます。 園芸店やホームセンターなどでは、春先にポット苗が販売されていますので、これを買って育てます。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植えるときは、植えつけ前に苦土石灰を撒いて、庭土とよく混ぜておきます。植え付けの際は、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 水はけのよい用土を使います。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライト(軽石砂)を5:3:2程度に混ぜた用土が一例です。 株間 庭植えの場合は、15〜20pほどにします。鉢植えの場合は5号鉢に1株植えつけます。 植え場所・置き場所 夏の高温多湿を嫌いますので、庭植えの場合は、午前中のみ日が当たるようなところ、あるいは夏は半日蔭になるようなところに植えつけます。 鉢植えは、秋から春は日当たりのよいところに置きます。 植え替え 鉢やプランターに植えた株が夏を越すことができたら、秋は10月ごろに、春は3月ごろに新しい用土に植え替えます。 日常の管理 高温多湿を嫌いますので、梅雨時や長雨が予想されるときは雨の当たらないところに移します。 花が終わって梅雨が来るまでの間に、蒸れないように株全体を切り戻しておきます。 夏の管理 鉢植えは、半日陰の風通しのよいところに置きます。真夏は明るい日陰でも差し支えありません。 冬の管理 耐寒性が強く、暖地では戸外で冬を越します。それ以外のところでは、霜の当たらない軒下などに置きます。 肥料 植え付け時に緩効性の肥料を与えます。後は、春先と秋に緩効性の固形肥料を置肥します 病気・害虫 アブラムシが付くことがあります。その他、夏場の高温多湿で蒸れて枯れることがよくあります。特に、関東以西の温暖地ではその可能性が高くなります。 |
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