ワレモコウ

ワレモコウの花
写真 ワレモコウ
撮影時期 2005.6.18
栽培状況 庭植え

科名・属名

バラ科
ワレモコウ属

園芸分類

宿根草

別名

サンギソルバ

原産地

日本など

用途

庭植え

花期

6〜10月

【ワレモコウについて】

ワレモコウ(吾木香)は、日本、朝鮮半島、中国などに広く分布するバラ科ワレモコウ属の宿根草です。ワレモコウとはいささか変わった名前ですが、その根が漢方薬に使われるモッコウがインドから中国に伝わって中国で栽培されているところから、我の(日本の)木香という意味で名付けられたと言われています。

草姿を見ればわかるように、カライトソウの仲間です。花そのものは地味な印象ですが、切り花や生け花などに利用されます。

【栽培メモ】

耐寒性、耐暑性があり丈夫な宿根草で、鉢植えでも、庭植えでもよく育っています。

【ワレモコウの概要】

ワレモコウの花

草丈

30p〜1.5mほどになります。

枝先に長さ1〜2cmの細長い花が咲きます。花色は、紅紫、黒紫色、桃色などがあります。最近の品種を見ると、花穂の長いものもあります。

植え付けた翌年はあまり花が咲きませんが、3年目になると写真のようによく咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

日本の山野に普通に自生しているので、耐寒性、耐暑性があり丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Sanguisorba officinalis

学名の説明

Sanguisorba・・・・・sanguis(血液)+ sorbere(吸収する)が語源です。

officinalis・・・・・「薬用の」、「薬効のある」

【主な種類と品種】

‘桃色ワレモコウ’

最近出た桃色の品種で、庭に植えても見映えがします。

‘メンゼシー’

これも最近の品種で紅色の花です。

‘カナデンシス’

ワレモコウにはめずらしい白色の花です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 草丈が高くなる種類は、6月になったら一度切り戻しをします。

植え付け

庭植えでも鉢やプランターでも育てられますが、鉢やプランターで育てる場合は、矮性の品種を選んだ方が管理が楽です。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ワレモコウの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置いて鉢が乾きすぎるのを防ぎます。

株間

30〜40pほどにします。

植え替え

庭植えにした場合は、4〜5年したら株分けを兼ねて植え替えます。

鉢植えは毎年植え替えます。いづれの場合も、時期は3月ごろが適期です。

日常の管理

乾燥を嫌いますので、鉢植えは、夏場、晴天が続いて乾燥するときは十分灌水をします。

草丈が高くなる種類は、6月になったら一度切り戻しをしておくと草丈がそれほど高くならずバランスのよい草姿になります。

冬の管理

冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際から切り取っておきます。

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

肥料

庭に植えた場合は、春先と秋に緩効性の化成肥料を与えますが、量は控えめでかまいません。

鉢やプランターの場合は、植え付け、植え替え時に緩効性肥料を与え、後は、月に2回ほど液肥を与えるか緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

ウドンコ病に注意します。

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