レオノティス

レオノティスの花
写真 レオノティス・レオヌルス
撮影時期 2011.11.3
栽培状況 庭植え

科名・属名

シソ科
レオノティス属

園芸分類

常緑低木

別名

カエンキセワタ
ライオンズイヤー

原産地

南アフリカ

用途

鉢植え、庭植え(温暖地)

花期

10〜11月

【レオノティスについて】

レオノティスは、南アフリカ原産のシソ科レオノティス属の低木です。この属には約30種あるとされていますが、一般に栽培されているのはレオヌルス( Leonotis leonurus)で、単にレオノティスという場合は本種を指します。

あまり一般的でないのか、北川村のモネの庭で見かけるまでこの花を見たことはありませんでした。下の写真がそのときのものです。気をつけてみると園芸店やホームセンターなどでもときどき見かけます。

花の形や咲き方に特徴があり、また、開花時期が遅いことから花時にはとても目立ちます。

【栽培メモ】

庭植えにして霜除けをしたところ、冬を越して思っていた以上によく咲いてくれました。

【レオノティスの概要】

レオノティスの花

樹高

放任すると高さが2m近くになりますが、切り戻しをすることで樹高を低く抑えることができます。

茎の先端近くに、橙赤あるいは赤黄色の花が咲きます。写真のように、花の形と茎を取り囲むような咲き方に特徴があります。

開花時期は遅く、10月下旬頃から咲き始めました。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

レオノティスは半耐寒性ですが、温暖地では霜除けをすれば庭植えで冬を越すことができます。

寒い地方では、冬は軒下などに取り込んだ方が安全です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Leonotis leonurus

学名の説明

Leonotis・・・・・ギリシャ語の leon(ライオン)+ ous(耳)が語源です。

leonurus・・・・・ギリシャ語の leon(ライオン)+ oura(尾)が語源です。

【主な種類と品種】

レオヌルス
L. leonurus

単にレオノティスという場合は、本種のことで宿根草です。草丈は、1.5〜2mになリ橙赤色の花が咲きます。

ネペティフォリア
L. nepetifolia

別名をケカニアとも言う一年草です。草丈は1mほどになります。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 初夏に一度切り戻すと低い草丈で開花させることができます。

植え付け

耐寒性が強くないので、植え付けは4月上旬〜下旬ごろに行います。鉢植えでも育てられないことはありませんが、株が大きくなりますので、庭での栽培に向いています。

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)と緩効性の化成肥料を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

レオノティスの花

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。強健で土質は選ばず、乾燥したやせ地でもよく育ちます。

植え替え

鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。

鉢から抜いて、表土と根鉢の古い土を軽く落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し多めに古い土を落として植え替えます。

日常の管理

放任すれば高く伸びますので、初夏に一度切り戻すと低い草丈で開花させることができます。

冬の管理

寒さにはそれほど強くないので、庭植えは霜除けが必要です。

花後に切り戻しをしてバーミキュライトの空袋をかぶせて、周りに土寄せしていましたが、それで大丈夫でした。

鉢植えは、軒下など霜の当たらないところに移します。

ふやし方

繁殖は、5〜6月ごろに挿し芽で増やすことができます。新芽の先を10cmほど切ってバーミキュライトなどに挿します。

肥料

乾燥したやせ地でも育ちますので、庭植えの場合、肥料はあまり必要としません。

鉢植えの場合は、生育期間中に10日〜2週間に1回程度液肥を与えるか、緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

葉にハダニがつきやすいです。

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