ルリヤナギ

ルリヤナギの花
写真 ルリヤナギ
撮影時期 2002.9.7
栽培状況 庭植え

科名・属名

ナス科
ナス属

園芸分類

半耐寒性小低木

別名

リュウキュウヤナギ

原産地

ブラジル南部、ウルグアイ

用途

鉢植え、庭植え

花期

8〜9月

【ルリヤナギについて】

ルリヤナギは、ブラジル、ウルグアイが原産のナス科ナス属の落葉小低木です。一見するとナス科の植物のようには思えませんが、咲いた花を見ると、この木がナス科であるということが納得できます。別名のリュウキュウヤナギは、昔、南方から琉球をへて日本に渡来したことによるものと言われています。

8〜9月頃に、薄紫色の涼しげな色合いの花が咲きます。名前の瑠璃色というほどの派手な色ではありませんが、実はこの「ルリ」は、「APG原色牧野植物大図鑑」によれば、花色ではなく果実の色からきているとのことです。それはともかく、落ち着いた色合いもよく、また、つぼみも丸くふくらんでかわいいので魅力があります。

【栽培メモ】

半耐寒性ですが、丈夫で育てやすい花木と言えます。ただし、鉢植えにすると成長がゆっくりです。水湿地を好むようですので、鉢栽培では乾きすぎるのかもしれません。

【ルリヤナギの概要】

ルリヤナギの花

樹高

放任すると1.5〜2mぐらいになりますが、剪定をしてずっと低く抑えることができます。

花は、写真のように下向きに咲きます。小さな花で、2〜3輪づつ次々と咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 比較的強い
耐暑性 強い

寒さにやや弱いようですが、香南市野市町では庭植えで冬を越しています。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Solanum glaucophyllum

学名の説明

Solanum・・・・・ solamen(安静)が語源です。
※ この属の植物に 鎮痛作用を持つものがあることに由来します。

glaucophyllum・・・・・「淡い青緑色の葉を持つ」

【主な種類と品種】

変種などはないようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当りがよく、やや湿地を好みますので、そうした場所に植えつけます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどではあまり見かけませんが、春にときどき見かけることがあります。関東以西の温暖地では庭植えもできますし、それほど大きくなりませんので鉢植えでも栽培できます。

植え付けは、春が適期です。庭に植える場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は、根鉢の2〜3倍の植え穴を掘ってバーク堆肥(腐葉土)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。植えた後は、タップリと水やりをしておきます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土に植えつけてもよいですし、私は赤玉土とバーク堆肥を2対1の割合にした用土に植えていましたが、問題なく育ちました。勿論、バーク堆肥の代わりに腐葉土でも差し支えありません。

ルリヤナギの花

植え場所・置き場所

庭に植えるときは、日当りがよく、やや湿地を好みますので、そうした場所に植えつけます。

もっとも、普通の水はけでのところでも、特に問題なく育ちます。土質も特に選びません。西日が長く当たるようなところは避けた方が賢明です。

鉢やプランターで育てる場合、春と秋は日当たりのよいところにおきますが、夏場は半日陰に置いた方が無難です。

植え替え

鉢植えは、毎年4月に植え替えます。鉢から抜いて、表土と根鉢の三分の一ほど土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。

同じ大きさの鉢を使うときは、株分けをするか、もう少し古い土を落として植え替えます。

日常の管理

鉢植えは、水切れさせないようにします。特に夏場は注意します。

庭植えの場合は地下茎から新しい枝が出て叢生しますので、古い枝を除くようにすれば、低い樹高で花を楽しめます。

冬の管理

耐寒性は比較的ありますが、鉢植えは霜の当たらない軒下などに移します。

ふやし方

6月〜7月に挿し木をするか、株分けで増やすことができます。

肥料

非常に丈夫なので、庭植えでは多肥にしなくてもよく育ちます。

鉢やプランターに植える場合、市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、追肥として生育期に月に1回ほど置肥をするか液肥を定期的に与えます。

病気・害虫

特にこれといった病害虫はありません。

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