ラミウム

ラミウムの花
写真 'ロゼウム'
撮影時期 2005.4.30
栽培状況 庭植え

科名・属名

シソ科
オドリコソウ属

園芸分類

多年草

別名

(特にありません)

原産地

ヨーロッパ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ラミウムについて】

ラミウムというのは、オドリコソウ属のことで、日本に自生しているホトケノザ(Lamium amplexicaule)やオドリコソウ(L. album var. barbatum)がこの仲間です。

園芸として栽培されているのは、ヨーロッパ原産のマクラツム(L. maculatum)で、銀白色やクリーム色の斑入りなど、もっぱら葉の美しさが楽しまれていますが、花もなかなか魅力があります。地表を覆うので、グランドカバーやコンテナ栽培に適しています。

また、黄色の花が咲くキバナオドリコソウ(L. galeobdolon )も栽培されています。

【栽培メモ】

マクラツム種の 'ロゼウム' をプランターに植えて育てていましたが、強い日差しと高温が苦手で、夏になると元気がなくなってしまいました。夏の管理がポイントになります。

【ラミウムの概要】

ラミウムの花

草丈

20〜30センチです。花茎は立ち上がりますが、横にランナーを伸ばして株をふやすので、環境が合えば、グラウンドカバープランツとして利用できます。

桃、黄、白などの花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い〜やや弱い

耐寒性は強く戸外で冬を越します。一方、夏の強い日差しと高温多湿が苦手です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Lamium

学名の説明

Lamium・・・・・ギリシャ語の lamos(喉)に由来します。

maculatum・・・・・「斑点のある」、「シミのある」

galeobdolon・・・・・「イタチのような匂いの」

【主な種類と品種】

マクラツム
L. maculatum

通常、ラミウムとして園芸店やホームセンターなどで販売されているのは本種で、ピンクや赤紫、白など花色が豊富です。'ロゼウム'などの品種があります。

キバナオドリコソウ
L. galeobdolon

オドリコソウ属の中で、黄色い花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 梅雨時から夏場は過湿にならないに注意します。

植え付け

草丈がそれほど伸びませんので、庭植えでも、プランターで育てるのにも向いています。株が横に広がりますので、普通の鉢よりも浅底で径の大きな丸形プランターが適しています。

苗は、秋か春に園芸店やホームセンターなどで売られていますので、これを買って植え付けます。

ラミウムの花

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、真夏の強い日差しが当たると葉焼けしますので、半日陰か午前中に少し日の当たるところが適しています。

鉢やプランターに植えた場合も、秋から春は日当たりのよいところでかまいませんが、夏は半日陰〜明るい半日陰に移します。また、梅雨時の過湿を嫌いますので、梅雨時は雨の当たらないところに置きます。

植え替え

鉢やプランターに植えた場合は、毎年植え替えるようにします。植え替えをしないと、水はけが悪くなって根腐れしやすくなります。時期は、4月もしくは10月頃が適期です。

日常の管理

強い日ざしと高温多湿を嫌いますので、鉢やプランターに植えている場合は、梅雨時から夏場は、用土が過湿にならないに注意します。それ以外の時期は乾燥させすぎないようにします。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら午前中に水やりをします。

ふやし方

植え替えの時に、株分けをして増やすことができます。また、初夏に挿し芽で増やすこともできます。

肥料

肥料は控えめにし、庭植えの場合は、春に置肥をするくらいに留めます。特にチッソ分の多い肥料は避けるようにします。

鉢やプランターに植えて育てる場合は、植え付け、植え替え時に化成肥料を用土に混ぜておきます。後は夏場を除き、液肥を1ヶ月に1〜2回程度与えます。

病気・害虫

雨が続くと葉が多いために腐りやすいので注意します。

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