リビングストンデージー |
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
【リビングストンデージーについて】 |
|||||||||||||||||||
リビングストンデージーは、南アフリカのケープ地方が原産地のハマミズナ科ドロセアンサス属の秋(春)まき一年草です。半耐寒性ですが、春の定番ともいえる草花で、金属光沢のあるカラフルな花が株いっぱいに咲くと大変美しいものです。 リビングストンデージーという名前は、英名でアフリカ探検で有名なイギリス人のリビングストンから付けられたものです。 【栽培メモ】 タネは細かいですが発芽がよく、育苗も容易ですので、適期に播けば、あまり失敗はありません。上の写真は、少し寒くなった12月中旬に定植し、冬の間、不織布でトンネルをしたものです。 ただし、2018年の冬はことのほか寒い年でしたので、−3度〜−4度の予想があった日は、不織布の上から農ポリを二重に掛けて寒さ対策をしました。その結果は、特に寒さに傷むこともなく、3月下旬になって、よく咲いてくれました。 なお、タネを播く時期が少し遅くなったときは、年内に定植できるほどには苗が大きくなりませんでした。このときは、小さなビニールハウスで苗を育て、春に定植しました。 |
|||||||||||||||||||
【リビングストンデージーの概要】 |
|||||||||||||||||||
草丈 15pくらいですので、花壇は勿論、プランターなどで育てるのにも向いています。 多肉質の肉厚の葉も特徴があります。葉の裏は粉を吹いたように白くなります。 花 名前のとおりデージーに似ており、色はピンク、赤紫、橙色、黄色などで、花茎が4p前後です。花の中心に蛇の目が入るのが特徴です。 また、日差しを受けると一斉に開花し、日が陰ると閉じる性質を持っています。 いろいろな色の株を花壇に群植するとたいへんきれいですし、株がそれほど大きく拡がりませんので、プランターや鉢植えでも十分に楽しめます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は弱く、冬は霜よけをする必要があります。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:比較的やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Dorotheanthus bellidiformis 学名の説明 Dorotheanthus・・・・・Dorothea(命名者の母親の名前)+anthus(花)が語源です。 bellidiformis・・・・・bellidis(ヒナギク属)+formis(形の)が語源で、「ヒナギク属のような形の」という意味で、花の形を指していると思われます。 |
|||||||||||||||||||
【主な種類と品種】 |
|||||||||||||||||||
カタログには、各色の混合がタネで販売されています。名前のついた品種としては、クリームイエローの花を咲かせる ‘ルミネット’があります。 |
|||||||||||||||||||
【 育て方 】 −私はこう育てる− |
|||||||||||||||||||
栽培のポイント ※ 花壇に植えた場合は、不織布や農ポリでトンネルをするなどしっかりと霜除けをします。 タネまき 温暖地の場合は秋まき、寒地の場合は春まきが一般的です。秋まきの場合は、9月中旬〜10月上旬が適期です。 タネは育苗箱やピートバンなどに播きますが、タネが細かいので重ならないように注意します。好光性ですので覆土はせず、発芽までは底面給水をすると管理が楽です。多肉質なので、発芽し始めたら、すぐに底面給水を止めるようにします。 発芽後、本葉が2〜3枚になったら2.5号(7p)のポリポットに植え替えます。過湿を嫌いますので、3号よりは一回り小さなポリポットの方がよい結果が得られました。 植え付け リビングストンデージーは、苗がある程度大きくなると成育が早まりますが、微細種子で発芽後の生育が比較的ゆっくりですので、秋まきの場合は、年内に定植できるほどには育ちにくいと言えます。 また、耐寒性も弱いことから、冬場は、フレームや簡易温室などに入れて苗を育て、春になってから花壇やプランターなどに植え付けます。 関東以西の温暖地の場合は、タネを播いて育てた苗がそこそこ大きくなってきたら、冬が来る前に花壇やプランターなどに定植することができます。この場合は、しっかりした霜除けが必要になります。 花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100g程度撒いておきます。 苗を買って育てる場合は、春になれば園芸店などで開花株が売られていますので、それを鉢やプランターなどに植えつけます。 鉢植えの用土 多肉質なので水はけのよいことが大切です。赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、軽石砂(パーライト)を5:3:2程度に混ぜた用土などを使います。 株間 15p程度の間隔で植えつけます。65cmの標準のプランターの場合は、3〜4株植え込みます。 植え場所・置き場所 花壇に植える場合は、日当たりがよく、多肉質の葉の形からして、水はけがよいところに植えないと十分な成長は望めません。水はけがそれほどよくないところは、高うねにして植えつけます。 プランターや鉢植えの場合は、日当たりのよいところで育てます。 日常の管理 鉢やプランターに植えた場合は、過湿にならないように注意します。 花がらをそのままにしておくと株が弱りますので、できれば早めにつみとるようにすれば長く楽しめます。花が次々と咲きますので、案外と面倒な作業ですが手を抜かずに行いたいものです。 冬の管理 年内に花壇に植えた場合は、すぐに寒くなってきますので、不織布や農ポリでトンネルをするなどしっかりと霜除けをします。 鉢やプランターに植え付けた場合は、軒下など霜の当たらないところで育てます。 肥料 花壇に植える場合は、植え付け時に1u当たり50gの緩効性肥料を施します。追肥は、あまり必要ありません。 鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。 病気・害虫 特にありません。 |
|||||||||||||||||||
このページのトップに戻ります。一覧に戻ります。 |