リンドウ咲きカンパニュラ |
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【リンドウ咲きカンパニュラについて】 |
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リンドウ咲きカンパニュラは、九州、朝鮮半島、中国北部などが原産のホタルブクロ属の宿根草で、学名のカンパニュラ・グロメラータと呼ばれることもあります。リンドウに似た小さな濃紫色の花が咲きます。 本来は宿根草ですが、耐暑性が弱いので関東以西の温暖地では、開花した株は夏には枯れてしまいます。ですので、温暖地では春播き二年草の扱いになります。 ところで、ヤツシロソウ(Campanula glomerata var. dahurica)は、カンパニュラ・グロメラータの変種のひとつですが、一般的にカンパニュラ・グロメラータの植物全体をひっくるめてヤツシロソウと呼んでいる場合があります。 正確に言うとこれは間違いで、ヤツシロソウは、九州の山地にだけ分布していて、名前の由来は、熊本県の八代で発見されたことによります。なお、ヤツシロソウは、八代市のシンボルに制定されています。 【栽培メモ】 秋まきにして、冬の間は無加温のビニールハウスに入れて苗を育て、3月に入って定植したところ、全ての株が開花するというところまでは行きませんでしたが、まずまずの結果が得られました。 そうした設備がない場合は、春播きにして夏はボットに植えたまま涼しいところで夏を越し、秋に定植する方が一般的ではないかと思われます。 |
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【リンドウ咲きカンパニュラの概要】 |
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草丈 50〜80pほどです。 花 リンドウに似た小さな濃紫色の花が咲きます。 タネを播いた場合、白花(写真:最下段)が咲くことがあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強いですが、耐暑性はありません。 関東以西の温暖地の場合は、開花した後は夏までに枯れてしまいます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:(温暖地の場合は)やや難しい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Campanula glomerata 学名の説明 Campanula・・・・・campana(鐘)が語源です。 glomerata・・・・・「房になった」、「群れになった」 |
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【主な種類と品種】 |
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ヤツシロソウ(Campanula glomerata var. dahurica)は、カンパニュラ・グロメラータの変種のひとつです。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 温暖地の場合、春まきにし、秋に花壇やプランターなどに定植した方がよい結果が得られます。 タネまき タネから育てる場合は、春まきの場合は3月下旬〜4月ごろに播きます。秋まきの場合は9月中旬〜10月上旬ごろですが、秋まきにすると、通常の栽培では、開花は翌々年になります。 ですので、関東以西の温暖地の場合は、春まきの方が適しています。 育苗箱にまき、タネが見え隠れするほどにわずかに覆土します。微細種子なので、底面吸水か霧吹きで用土が乾かないようにします。 発芽後、本葉が2〜3枚になったらまずは2号のポリポットに植え替えて育苗します。 植え付け 温暖地の場合、春まきにしたときは、2号から更に3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。そして、秋になり涼しくなってから花壇やプランターなどに定植した方が暑さで枯れる割合が低くなります。 酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて、庭土とよく混ぜておきます。 植え付けの際は、腐葉土若しくはバーク堆肥を1u当たり10Lと化成肥料を1u当たり50gほど撒いて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。 秋や春先に苗が園芸店やホームセンターなどで売られていますので、これを買って育てると容易に花を楽しむことができます。ほとんどの場合、苗はポットに植わっていますので、早めに花壇やプランターなどに植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 二年草と割り切るなら、花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きます。 株間 25〜30pほどにします。 日常の管理 過湿にならないよう、鉢やプランターに植えた場合は、鉢土の表面が乾いてきてから水やりをします。 夏の管理 温暖地の場合、開花株は夏が来るまでに枯れてしまいます。ですので、夏に栽培するのは、通常は、春に播いてポリポットで育てている苗が対象となります。 耐暑性が弱いので、半日陰、若しくは午前中少し日が当たるような涼しいところに置いて、苗を育てます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。 鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。 肥料 鉢やプランターに植える場合は、元肥として緩効性の化成肥料を与えます。 花壇に植えている場合も、鉢やプランターで栽培している場合も、追肥は春になって茎が立ち上がり始めたときに化成肥料を与えます。 病気・害虫 ハダニやアブラムシが付くことがあります。 |
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