ユーパトリウム

‘チョコラータ'の花
写真 ‘アトロプルプレウム'
撮影時期 2018.8.7
栽培状況 庭植え

科名・属名

キク科
ヒヨドリバナ属

園芸分類

宿根草

別名

西洋フジバカマ

原産地

北アメリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜10月

【ユーパトリウムについて】

ユーパトリウムは、北米原産のキク科ヒヨドリバナ属の宿根草です。フジバカマもこの仲間に含まれますが、ここでは、フジバカマ以外の種類について記載しています。現在、ユーパトリウムとして流通しているのは、暗紅色の‘アトロプルプレウム'などです。

白花の‘チョコレート’もユーパトリウムとして流通していますが、現在、‘チョコレート’は、マルバフジバカマ属に分類されています。

いずれも丈夫な宿根草で、基本的にはフジバカマと同様の扱いでよく生育します。

【栽培メモ】

摘芯をして草丈を抑え、株立ちを多くする以外、それほど手間がかかりません。ただし、摘芯をしないと、植え付けた翌年は、どんどんと草丈が伸び、庭に植えていた‘アトロプルプレウム' は2mほどになってしまいました。

【ユーパトリウムの概要】

ユーパトリウムの花

草丈

【主な種類と品種】を参照してください。

【主な種類と品種】を参照してください。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性とも強く育てやすい宿根草です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Eupatorium spp.

学名の説明

Eupatorium・・・・・アジアの王ミトリダテス6世(Mithridetes)の姓 Eupator に由来します。

rugosum・・・・・「しわの多い」、「しわの寄った」

maculatum・・・・・「斑点のある」、「しみのある」

【主な種類と品種】

‘アトロプルプレウム'
E. maculatum 'Atropurpureum'

草丈が2m近くなる大型の品種です。カタログではワインレッドの花が咲くと載っていますが、そこまで赤くありません。(写真:上の2枚)

‘レッドドワーフ'
E. maculatum 'Red Dwarf'

‘アトロプルプレウム'と比較すると草丈は低いですが1mほどにはなりますので、あまりドワーフという印象ではありません。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 草丈が30cmほどになったら、摘芯をします。

植え付け

大型の宿根草ですので、通常は庭植えで育てます。植えつけは、2月下旬から3月の芽が出る前が適期です。

庭に植えるときは、深さ20〜30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

冬には地上部がなくなり、また、新芽の展開がかなり遅くなります。そこで、春先に間違って掘り起こさないために、何か目印をしておくと安心です。

鉢植えの場合は、根がよく張りますので大きい鉢に植え込むようにします。

ユーパトリウムの花

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(バーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。

植え場所

日当たりのよい場所でも、明るい半日陰でもよく育ちます。

植え替え

株が混みあってきたら、株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

草丈が30cmほどになったら、摘芯をして、枝数を増やすようにします。こうすることで草姿がまとまり、花時も見栄えがします。摘芯をせずに育てると、草丈が伸びすぎて締まりのない株になります。

花が終わったら強めに切り戻しをしておきます。

ふやし方

植え替えの時に、株分けして増やすのが簡単です。

肥料

多肥にすると徒長しますので、庭に植えた場合は、肥料は控えめでかまいません。

鉢やプランターに植えた場合は、植えつけ時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

病気・害虫

特にはありません。

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