メディニラ

の花
写真 メディニラ・マグニフィカ
撮影時期 2023.5.2
栽培状況 開花株購入

科名・属名

ノボタン科
メディニラ属

園芸分類

熱帯性低木

別名

オオバヤドリノボタン

原産地

アジアの熱帯地域など

用途

鉢植え

花期

周年

【メディニラについて】

メディニラは、ノボタン科メディニラ属の熱帯性花木です。花が大変美しいことから「熱帯の宝石」とも呼ばれていて、植物園の温室では見かける機会の多い花です。

メディニラは、熱帯アジアなどに多くの種類が分布していますが、花が美しい種類はフィリピン原産のマグニフィカ(M. magnifica)とジャワ島原産のスペキオサ(M. speciosa)です。二つの違いは、花序に大きな苞があるのがマグニフィカで、スペキオサには苞がありません。

耐寒性は弱いですが、花期が長く温度さえ確保できれば、周年、花が咲いています。

【栽培メモ】

上の2枚の写真は開花株を購入したマグニフィカです。購入の時点でとても豪華に咲いていました。花が咲き終わってから、7月になってから蕾が見えだし、その後、花茎が次第に伸びて秋から再び咲き始めました。

その後、11月下旬に室内に取りこみました。12月下旬に最低気温が−2〜−3度という予報の日がありましたが、暖房をしていない部屋に置いてあったところ寒さで傷むことはありませんでした。年末になっても、葉を落とすことはなく、花も咲き続けていました。寒さに弱いとはいえ、今のところですが、極端に弱いというほどではなさそうです。

下の写真はスペキオサですが、最近購入したところですので詳細は追って。

【メディニラの概要】

メディニラの花

樹高

1〜2mほどになります。

枝先から房状の大きな花序が下垂して花が咲きます。一つの花は小さいですが、一つの房にたくさんの花が咲きます。

また、蕾が見え始めてから花が終わるまでの期間がとても長く、長い間楽しめます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

最低でも10度を確保する必要があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ (保温設備がないと)かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Medinilla

学名の説明

Medinilla・・・・・マリアナ諸島知事であった Medinilla に因みます。

magnifica・・・・・「壮大な」、「壮麗な」

speciosa・・・・・「美しい」、「きれいな」

【主な種類と品種】

流通しているのは、マグニフィカ(写真:上の2枚)とスペシオサ(写真:下)の2種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 耐寒性がないので鉢での栽培になります。

植え付け

園芸店やホームセンターで見かけることは少ないですが、たまに見かけることがあります。ネットの通販が早道かもしれません。

購入した株の鉢が小さくて根詰まり気味のときは、一回りか二回り大きい鉢に植え替えます。

メディニラの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。

置き場所

春と秋は日当たりのよいところ、もしくは半日陰に置きます。半日陰程度でも生育には問題ありませんし、花付きにも影響はありませんでした。

植え替え

2年に1回程度の間隔で植え替えをします。

日常の管理

木を移動させる際に、枝から伸び始めた花芽を傷めたので摘んでやると新芽が二つ伸びてきました。枝数を増やすなら、そうした方法が可能です。

夏の管理

夏の強い日差しが当たると葉焼けをしますので、初夏になったら半日陰に移し、夏は明るい日陰に置くようにします。

また、夏場は水切れに注意します。

冬の管理

寒さに弱いので、晩秋には室内に取りこみます。水やりは少なめにしますが、寒くなっても葉を落としませんので乾燥させすぎないようにします。

肥料

生育期間中、緩効性の化成肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

コガネムシに葉を食べられたことがあります。見つけ次第駆除しないと被害が大きくなります。

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