ムラサキセンダイハギ

ムラサキセンダイハギの花
写真 ムラサキセンダイハギ
撮影時期 2013.5.6
栽培状況 庭植え

科名・属名

マメ科
アメリカセンダイハギ属

園芸分類

宿根草

別名

バプティシア

原産地

北アメリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

4〜5月

【ムラサキセンダイハギについて】

ムラサキセンダイハギ(紫先代萩)は、北アメリカ原産のマメ科アメリカセンダイハギ属の宿根草です。黄色い花の咲くセンダイハギに似ていて、紫の花が咲くことがその由来ですが、アメリカセンダイハギ属の種間交配種には、黄色やチョコレート色の花が咲く品種があります。

センダイハギは、やや暑さに弱く温暖地では少し育てにくいですが、本種は、耐暑性があり、関東以西の温暖地でも栽培しやすい宿根草です。

【栽培メモ】

耐寒性、耐暑性があり、センダイハギと比較すると温暖地では栽培しやすいと言えます。また、丈夫なことから株の寿命が長く、植えっぱなしで、毎年、よく花が咲いてくれます。

【ムラサキセンダイハギの概要】

ムラサキセンダイハギの花

草丈

90〜120p程度になります。

のぼり藤のような花容で、青紫の花が咲きます。種間交配種にはチョコレート色やクリームイエローの花が咲くものがあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性が強く、庭植えで越冬します。また、耐暑性もあり夏の暑さに耐えます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Baptisia australis

学名の説明

Baptisia・・・・・ギリシャ語の bapto(染まる)が語源です。

australis・・・・・「南の」、「南方の」

【主な種類と品種】

アメリカセンダイハギ属の種間交配種などを紹介します。

‘ダッチチョコレート’
B. x variicolor
‘Dutch Chocolate’

ムラサキセンダイハギとスファエロカルパ(B. sphaerocarpa)の種間交配種と言われています。チョコレート色に黄色が少し入る花が咲きます。(写真:下から2枚目)

‘カロライナムーンライト’
‘Carolina Moonlight’

バプティシア・アルバ(B. alba)とスファエロカルパの種間交配種と言われています。クリームイエローの花が咲きます。(写真:最下段)

‘ブルーベリーサンデー’
‘Blueberry Sundae’

ムラサキセンダイハギの園芸品種です。在来種よりも花色が鮮やかで、花数が多い品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 庭植えの場合は、数年は植えっぱなしにできます。

植え付け

園芸店やホームセンターなどで苗を見かけることは少ないですが、種苗会社のカタログなどに載っていますので、これを購入して育てます。時期は春でも秋でも差し支えありません。庭植えが一般的ですが鉢やプランターでも栽培できます。

タネから育てることもできますが、タネ自体があまり流通していません。

ムラサキセンダイハギの花

庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土若しくはバーク堆肥を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

鉢植えの用土

赤玉土、鹿沼土、腐葉土若しくはバーク堆肥を等量にした用土などに植えつけます。

株間

30pほどにします。

植え場所・置き場所

庭に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。ただし、夏の西日が長く当たるようなところは避けるようにします。

鉢やプランターで育てる場合も、春と秋は日当たりのよいところで育てます。

植え替え

庭植えにしたときは、数年は植えっぱなしでかまいませんが、株が混みあってきたら春か秋に株分けして植え替えます。

鉢やプランターに植えた場合は、2〜3年に1回植え替えをします。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、多湿にならないよう注意します。

庭植えにしたときは、丈夫ですので、ほとんど手間がかかりません。

夏の管理

耐暑性はありますが、鉢やプランターで育てる場合、夏場は半日陰に置いた方が管理しやすいと言えます。

冬の管理

冬には地上部が枯れますので、冬が近づいたら根元から切り取っておきます。

ムラサキセンダイハギの花

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。

ふやし方

株分けをして増やすことができます。また、タネから育てることもできます。

肥料

マメ科の宿根草ですので、庭に植えた場合は、あまり肥料は必要としません。

鉢やプランターに植えた場合は、3月と9月ごろに緩効性の固形肥料を株元に施します。量は少な目でかまいません。

病気・害虫

特にありません。

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