ムルチコーレ

ムルチコーレの花
写真 ムルチコーレ
撮影時期 2019.4.16
栽培状況 秋まき後、庭植え(冬は不織布でトンネルして霜除け)

科名・属名

キク科
コレオステフス属

園芸分類

秋まき一年草

別名

クリサンセマム・ムルチコーレ

原産地

アルジェリア

用途

庭植え、鉢植え

花期

4月〜5月

【ムルチコーレについて】

ムルチコーレは、アルジェリア原産のキク科コレオステフス属の秋まき一年草です。以前はクリサンセマム属になっていましたので、クリサンセマム・ムルチコーレと呼ばれることもあります。

しかし、属名が変更されていますし、クリサンセマム・ムルチコーレでは花の名前としては長ったらしいので、最近は、単にムルチコーレと呼ばれるようになってきています。

ムルチコーレは、耐寒性がやや弱いので温暖地でも霜除けが必要なため、耐寒性の強いクリサンセマム・パルドサムと比較すると栽培される機会が少ないですが、黄色の花がカーペット状にたくさん咲いてなかなか美しいものです。

【栽培メモ】

耐寒性が弱いということはありますが、育苗は簡単で、霜除けさえすれば、育てやす草花と言えます。上の写真は、不織布でトンネルをして育てたものです。この年は暖冬でしたので、寒さに傷むこともなく、にぎやかに咲いてくれました。

【ムルチコーレの概要】

ムルチコーレの花

草丈

15〜20p程度で、花壇は勿論、プランター栽培にも適しています。

花径は2〜3pの一重で、暖かい黄色の花はとても魅力があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 弱い

ムルチコーレは耐寒性が弱いので、冬は霜よけが必要です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:比較的やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Coleostephus myconis

学名の説明

Coleostephus・・・・・ギリシャ語の coleo(鞘)+ stephanos(冠)が語源です。

myconis・・・・・(※ 不詳)

【主な種類と品種】

'ムーンライト'

明るい淡黄色の多花性品種です。

'イエロー'

通常よく見かけるのがこの品種です。黄色の多花性です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 秋に花壇に植えたときは、霜よけをする必要があります。

タネまき

タネまきは、温暖地では9月下旬〜10月上旬、寒冷地では3月中旬〜4月上旬が適期です。発芽適温が15〜20度とやや低いので、秋まきのときは早く播きすぎないようにします。

箱まきが一般的で、覆土はタネが隠れる程度にします。発芽したら、本葉が3〜4枚のころポットに植え替えて苗を育てます。

植え付け

花壇に植えるときは、前もって苦土石灰を1u当たり50〜100gほど播いて耕しておきます。

ポットの底に根が回ったら花壇やプランターなどに定植します。パルドサムと比較するとやや花数が少ないので、定植する際に摘芯をして、わき芽を増やします。

花壇に植えるときは、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れ、化成肥料と一緒に庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土、あるいは、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜた用土などを使います。

ムルチコーレの花

株間

パルドサムほどには株が広がりませんので、花壇に植えるときは20p程度の間隔とします。60cmのプランターの場合は3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢やプランターは、過湿にならないよう注意します。終わった花は、花茎の基から切り取ります。

冬の管理

ムルチコーレは、パルドサムより耐寒性が劣ります。秋に花壇に植えたときは冬の寒さで傷んでしまうことがありますので、温暖地でも不織布でトンネルをするなどして霜よけをする必要があります。

鉢やプランターに植えている場合は、霜の当たらない軒下などに移し、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら晴れた日の午前中に水やりをします。

肥料

花壇に植えるときは、化成肥料を1u当たり50gほど施し、庭土とよく混ぜ合わせてから植え付けます。なお、チッソ肥料が効きすぎると徒長して花付きが悪くなりますので注意します。春になったら月1回ほど追肥をします。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、暖かくなったら2週間に1回程度液肥を与えます。市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

アブラムシが付くことがあります。

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