ペトレア |
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【ペトレアについて】 |
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ペトレアは、メキシコから中米が原産のクマツヅラ科ヤモメカズラ属のつる性の花木で、青紫色の花がとても魅力的です。一般に栽培されているのはヴォルビリスで、葉の表面がザラザラしていることも特徴のひとつです。 耐寒性がないことから、あまり栽培されることはないようです。しかし、植物園の温室で見かけるように豪華に咲かせるのは難しいとしても、寒さにさえ気をつければ栽培は比較的簡単で、鉢植えでも花を咲かせることができます。 花が終わっても、同じ色合いのガクが残りますが、ヤモメカズラという和名は、その様子をやもめ(寡婦)にたとえたものと言われています。花の名前にしては、いささかセンスがないように思われます。 【栽培メモ】 鉢植えにしていますが、冬に葉を落さなければ5月に、遅くても6月には花が咲き始めます。春にペトレアの花を楽しむには、冬に葉を落とさないようにすることが大切ですが、最近は、室内に入れておけば大丈夫です。 冬に葉を落としてしまった年は、10月の終わり頃になってようやく花が咲きました。 つる性ですが、誘引作業が必要になるほど伸びることはありませんので、さほど手間はかかりません。 |
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【ペトレアの概要】 |
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樹高 ツル性ですが、適宜に剪定すれば、鉢植えで十分に楽しめます。また、鉢植えでは、つるがどんどんと伸びるということはありません。 花 花は、垂れ下がって咲きます。写真のように二段花のように見えますが、下の5弁はガクです。 耐寒性・耐暑性
耐寒性はありませんが、暖房のない室内でも十分冬を越せます。寒さで落葉することがありますが、寒さで枯れることは少なく、翌春に新芽が出てくる場合がほとんどです。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 (冬の保温ができれば)比較的やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Petrea volubilis 学名の説明 Petrea・・・・・18世紀イギリスの植物学者の Robert James Petre に因みます。 volubilis・・・・・「つる性の」、「巻き付く」 |
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【主な種類と品種】 |
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青花をよく見かけますが、白花の品種も出回っています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 乾燥させると株が弱りますので、夏場の水やりを忘れないようにします。 ※ 耐寒性がないので、冬は室内に取り込みます。 植え付け 園芸店やホームセンターなどで苗木が販売されていますが、種苗会社のカタログやネットを通じても購入できます。耐寒性がないので、通常は鉢での栽培になります。 購入したらできるだけ早く6〜7号鉢に植え付け、通常は、あんどん仕立てにして育てていきます。 鉢植えの用土 赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3程度に混ぜたものなどを使います。 置き場所 日当たりのよいところで管理します。 植え替え 鉢植えの場合は、鉢が小さいときは毎年、大きい鉢に植えているときは2年に1回を目安に植え替えをします。時期は、4月ごろに行います。 鉢から抜いて、根鉢を軽くほぐして表土と周囲の古い土を落として、一回り大きい鉢に植え替えます。同じ大きさの鉢を使うときは、もう少し古い土を落として植え替えます。 日常の管理 乾燥させると株が弱りますので、夏場の水やりを忘れないようにします。 剪定 5〜6月に咲き始める花は、前年に伸びた枝に咲きますので、室内に取り込む前に伸びすぎた枝を切り詰めておきます。このときに強剪定をすると翌年の春の花は期待できません。 一方、遅くなって咲く花は、その年に伸びた枝に咲きますので、剪定は花が終わった後に行います。 冬の管理 耐寒性がないので、冬は室内に移します。最近は温暖化の影響でしょうか、室内に取りこめば、まず、葉を落とすことはありませんが、葉を落としたとしても春になったら新芽が出てきます。 鉢土が乾いたら暖かい日の午前中に軽く水やりをします。 ふやし方 挿し木で増やすことができます。6〜7月ごろに、枝を5〜6cmほど切って、バーミキュライトなどに挿します。 肥料 生育期間中に、月に1回程度緩効性の固形肥料を置肥します。 病気・害虫 カイガラムシやアブラムシが発生しやすいので、見つけ次第駆除します。 |
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