ブルーサルビア

ブルーサルビアの花
写真 'ナナディープブルー'
撮影時期 2008.7.12
栽培状況 春まき後、庭植え

科名・属名

シソ科
アキギリ属

園芸分類

春まき一年草

別名

サルビア・ファリナセア

原産地

北アメリカ

用途

庭植え、鉢植え

花期

7〜11月

【ブルーサルビアについて】

ブルーサルビアは、 メキシコや米国のテキサス州、オクラホマ州原産のシソ科アキギリ属の春まき一年草です。サルビア・ファリナセア(Salvia farinacea)とも呼ばれます。

本来は宿根草ですが耐寒性がないので、園芸上は、春まき一年草として扱われます。もっとも、温暖地であれば、冬に十分な霜除けをすれば冬を越せないことはありません。

名前のように、ブルー系の花が多いですが白花もあります。その一方、サルビアの仲間のスプレンデンスのような赤系の花色はありません。

丈夫で、タネからでも育てやすく、その花色から初夏の花壇によく利用されます。

【栽培メモ】

基本的には、サルビア・スプレンデンスと同じ栽培方法で、特に問題はありませんでした。夏に切り戻しをすれば、秋にも咲いてくれるので長い間楽しめます。

晩秋まで株が残りましたので、試みに農ポリでトンネルをしたところ、暖冬ということもあって冬を越すことができました。

【ブルーサルビアの概要】

ブルーサルビアの花

草丈

30〜50pほどになります。

ブルーサルビアと言うように、通常ブルーや藤青色の花がよく栽培されますが白花もあります。

花茎が長く伸び、花穂の長さは10〜20cmほどになります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い

耐暑性は強いですが、耐寒性はそれほどありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

タネから育てる場合:やさしい

苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Salvia farinacea

学名の説明

Salvia・・・・・salvare(治癒する)に由来するセージ(sage)のラテン古名 salvia から。
※ この属の一部が薬用になることに由来します。

farinacea・・・・・「粉質の」、「粉状の」、「粉をふいた」

【主な種類と品種】

‘ビクトリアブルー’

花は名は濃い青色で、草丈40〜50pほどです。

‘ストラータ’

青紫の花弁と白い花穂の対比が美しい品種です。(写真:中)

‘ナナデーププルー’

ビクトリアブルーと同じように濃い青色ですが、草丈は低めです。(写真:上)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 日当たりのよいところで育てます。

※ 夏に切り戻しをしておけば、秋にも花を楽しめます。

ブルーサルビアの花

タネまき

発芽適温が20〜25度と高いため、無理な早まきは控え、4月上旬〜下旬に播きます。箱まきにして、覆土は5mm程度にします。

発芽後、本葉が3〜4枚になったら3号のポリポットに植え替えて苗を育てます。苗の生育はよく、育苗はスムーズに行えます。

植え付け

ポリポットの底に根が回ったら、花壇やプランターなどに定植します。

花壇に植えるときは、植え付けの前に、苦土石灰を1u当たり100gほど撒いて耕しておきます。植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lほど入れて、よく耕してから植えつけます。

定植する際、5〜6節を残して摘芯すると、枝数が増えて花がたくさん咲きます。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

花壇の場合は25〜30cmほどにしますが、多少詰めて植えた方が見栄えがします。標準の60cmのプランターの場合は3株が目安です。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢に植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

花後は、早めに花穂ごと切り取ります。夏は花数が少なくなりますので切り戻しをしておくと、秋に再び花を楽しめます。

冬の管理

耐寒性が弱いとはいえ、関東以西の温暖地では、農ポリでトンネルをしておけば、暖冬の年は冬を越せます。とはいえ、タネから容易に育てることができますので、そこまでする必要はないかとは思いますが。

肥料

ブルーサルビアの花

花壇に植える場合は、植えつけ時に、化成肥料を1u当たり50gほど与えます。後は、花期が長いので月に1回ほど追肥します。

鉢やプランターに植える場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を元肥として与え、後は、1月ほどしたら2週間に1回程度液肥を与えるか、もしくは、緩効性の固形肥料を定期的に置肥をします。

市販の草花用の培養土を使用するときは、培養土に元肥が入っていますので、元肥は不要です。

病気・害虫

アブラムシやハダニが付くことがあります。見つけたら早めに薬剤を散布しておきます。

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