プルメリア

プルメリアの花
写真 ‘サンスプラッシュ’
撮影時期 2023.10.31
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キョウチクトウ科
インドソケイ属

園芸分類

常緑高木、低木

別名

インドソケイ

原産地

熱帯アメリカ

用途

鉢植え

花期

6〜11月

【プルメリアについて】

プルメリアは、キョウチクトウ科インドソケイ属(プルメリア属)の非耐寒性の花木で、熱帯地域では常緑ですが、冬に気温が下がると落葉します。この属の中では、インドソケイと呼ばれるルブラ(P. rubra)やオブツサ(P. obtusa)の園芸種、それに、これらのハイブリッド(交配種)がよく栽培されているようです。

寒さに弱いことから暖地でも鉢栽培になりますが、木が大きくなりますので栽培にはあまり向いていないのかもしれません。しかし、種苗会社のカタログには矮性の品種がたくさん紹介されていますし、園芸店やホームセンターでも矮性の品種を見かける機会が増えましたので、こうした品種を選べば鉢植えで栽培できます。

【栽培メモ】

写真の株は樹高が70cmほどですが、順調に育って2年目から花をつけ始めました。3年目になるとたくさんの蕾をつけて、9月から11月まで花が咲いています。

なお、タネも販売されていますので、タネから育てることができます。「sunrainsoil」さんでタネを購入して播いたところ、発芽がすこぶるよく10本を超える苗ができて、その後の成育も順調でしたが、冬にハウスが使えなくなり、結局、冬越しができなくなったことが悔やまれます。

【プルメリアの概要】

樹高

現地では大きくなると高さが7〜8メートルになるようですが、鉢栽培では矮性の品種を選ぶようにします。

花色は桃、赤、白、黄のほか複色花があり、花には芳香があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 強い

耐寒性はなく、最低5度以上は必要です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

(冬の保温ができれば)比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Plumeria rubra

学名の説明

Plumeria・・・・・フランスの植物学者 Charles Plumier に因みます。

obtusa・・・・・「鈍形の」

rubra・・・・・「赤色の」

【主な種類と品種】

‘ディバイン’
P. rubra ‘Divine’

中心が黄色で周辺がピンクの矮性品種です。ピンクの色合いは時期により異なり、6月に咲いたときは淡いピンクでしたが、やさしい花色もなかなかよいものです。

‘インカゴールド’
P. rubra ‘Inca Gold’

黄色の花が咲く品種の中でも人気のある品種です。

‘ミニホワイト’
P. rubra ‘Mini White’

白地に中央が黄色で、花弁の周囲に淡いピンクが入る矮性の品種です。

‘セラダイン’
P. rubra ‘Celadine’

黄色に花弁の周囲が白い花が咲き、育てやすい品種です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 過湿にならないようにします。

植え付け

十分に暖かくなった4月〜6月ごろが植えつけの適期です。園芸店やホームセンターなどでも見かけますし、種苗会社のカタログやネットにもいろいろな品種が載っています。

耐寒性がないので、鉢での栽培になります。購入した木の鉢が小さくて根詰まり気味のときは、早めに二回りほど大きい鉢に植え替えます。

鉢植えの用土

水はけのよいものを使います。私は、赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥を4:3:3程度に混ぜた用土を使っていますが、問題なく育っています。

置き場所

真夏以外は日当たりよいところで育てます。また、梅雨時や長雨が予想されるときは、雨のかからないところに移したほうが安全です。

プルネリアの花

植え替え

根詰りすると成育が衰え、花付きも悪くなりますので、2年に1回、5〜6月頃に植え替えをします。

鉢から株を抜いて根鉢の表面と底の古い用土を適宜に落とし、根を三分の一程度切り詰めてから新しい用土に植えつけます植え替えます。

日常の管理

過湿になると根腐れを起こしやすいので、鉢土が乾いてからたっぷりと水やりをします。特に、気温があがらない時期は水のやり過ぎに注意します。

剪定

木が大きくなりすぎた場合は、室内に取り込む前に切り戻しをします。そうすると、春になって新芽が出てきます。

切り口からでる白い樹液に触れるとかぶれますので、必ず手袋をして作業をします。

夏の管理

夏の強い日差しにさらされると葉焼けしますので、明るい日陰、もしくは半日陰になるところに置くようにします。

冬の管理

耐寒性がないので、最低気温が10度を下回るようになったら室内に取り込みます。春になって、最低気温が10度ほどになったら外に出します。

葉を落としはじめたら水やりをぐっと控えて、より乾燥気味に育てます。冬場は休眠状態になりますので、葉が落ちてしまったら水やりを中止します。

ふやし方

5〜9月ごろに挿し木ができます。枝を切ると白い樹液が出ますので、よく洗い流してから挿すようにします。

タネも販売されていますので、タネから育てることがもできます。赤玉土と鹿沼土を等量にした用土を入れたポットに播いたところ、通常の管理でよく発芽し、成育も順調でした。

肥料

あまり多肥にする必要はありません。植えつけ時に緩効性肥料を少し混ぜ込んでおきます。後は、真夏を除き定期的に緩効性の固形肥料を置肥するか、薄めの液肥をときどき与えます。

病気・害虫

ハダニやカイガラムシが付くことがあります。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。