フリチラリア

フリチラリアの花
写真 フリチラリア・メレアグリス
撮影時期 2017.4.3
栽培状況 鉢植え

科名・属名

ユリ科
バイモ属

園芸分類

秋植え球根

別名

フリティラリア

原産地

ヨーロッパ、西アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

3〜4月

【フリチラリアについて】

フリチラリアの中では、豪華な花の咲くインペリアリスがおなじみですが、そのほか、赤紫色の花弁に白の市松模様が入るメレアグリスや黒と黄色の対比がユニークなミハイロフスキーなどもなかなか個性的で魅力があります。

ただし、高温多湿に弱いことから、温暖地での栽培では、よい球根を植えつければ十分に花を楽しむことができますが、球根の肥大はよくありません。

【栽培メモ】

ミハイロフスキーとメレアグリスを鉢植えで植えてみましたが、よく咲いてくれました。

【フリチラリアの概要】

フリチラリアの花

草丈

(主な種類と品種を参照してください。) 

(主な種類と品種を参照してください。) 

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

寒さには強いですが、高温多湿を苦手とします。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:比較的やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:(温暖地では)やや難しい〜かなり難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Fritillaria

学名の説明

Fritillaria・・・・・ fritillus(サイコロを入れる筒)に由来します。

meleagris・・・・・ギリシャ神話の英雄メレアグロスに由来します。なお、ほろほろ鳥の学名は、Numida meleagrisといいます。

michailovskyi・・・・・(※ 不詳)

persica・・・・・「ペルシャの」

【主な種類と品種】

フリチラリアの仲間を紹介します。

メレアグリス
F. meleagris

草丈20〜30pほどの矮性種で、花は釣鐘状をしています。花色は紫紅色や赤紫色、白などがあります。

ミハイロフスキー
F. michailovskyi

小型のフリチラリアで、花の色が独特です。(写真:中)

ペルシカ
F. persica

最近見かけるようになった品種で、長く伸びた花茎に黒に近い紫色のベル状花をたくさんつけます。(写真:下)

【 育て方 】 −私はこう育てる−

ここでは、メレアグリスやミハイロフスキーなど小型のフリチラリアの栽培について記載しています。

栽培のポイント

※ 秋に球根を入手したときは早めに植え付けます。

植え付け

10月頃が植え付けの適期ですが、フリチラリアの球根は乾燥を嫌いますので、秋に入手したときは早めに植え付けます。小型のフリチラリアは、鉢やプランターで育てるのに向いています。

植え付けの深さ

球根の上に5pほど土がかぶる程度の深さに植え付けます。

フリチラリアの花

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植え付けます。赤玉土、軽石砂、腐葉土(又はバーク堆肥)を4:3:3程度に混ぜた用土などが一例です。

植え場所・置き場所

庭植えの場合は、日当たりと水はけのよいところで栽培します。

鉢植えは、開花までは日当たりのよいところでかまいませんが、花後は、風通しのよい半日陰に移します。

株間

庭植えの場合は、10pほどにします。鉢植えは6号鉢に4〜5球が目安です。

日常の管理

生育中は土が乾いたらたっぷりと水やりをします。開花後は、茎を残して、花首の部分から取り除きます。

休眠期の管理

温暖地の場合、庭植えで植えっぱなしにしておくと球根が腐ってしまうことが多いので、葉が黄色くなったら掘り上げます。乾燥しないようバーミキュライトなどの中に入れて雨の当たらない涼しいところで保管します。

鉢植えの場合は、掘り上げなくても雨の当たらない涼しいところで、秋の植え付けまで保管してもかまいません。

肥料

花壇に植える場合、庭土に混ぜて植え付けると根を傷めることがありますので、緩効性の肥料を置肥します。

また、鉢植えの場合も、植え付け後に緩効性の肥料を置肥し、芽が出てきたら液肥を月に2回程度与えます。

病気・害虫

アブラムシがつくことがありますが、その他は特にはないようです。

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