プリムラ・オブコニカ

プリムラ・オブコニカの花
写真 プリムラ・オブコニカ
撮影時期 2021.2.12
栽培状況 苗購入後、鉢植え

科名・属名

サクラソウ科
サクラソウ属

園芸分類

多年草(一年草)

別名

(特にありません)

原産地

中国、ヒマラヤ

用途

鉢植え

花期

12〜4月

【プリムラ・オブコニカについて】

プリムラ・オブコニカは、中国からヒマラヤ原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草(一年草)です。本来は多年草ですが夏の高温多湿に弱いので一年草扱いされます。

プリムラ類は一般に日当たりを好みますが、オブコニカは明るい日陰でも花が咲き、花期も長いため、室内で楽しむのには最適なもののひとつです。

ところで、オブコニカの葉にはアルカロイドの1種のプミリンという毒素が分泌されているため、触れるとかぶれることがありますので、かぶれ性の人は手袋をして作業をする必要があります。もっとも、最近の品種は、かぶれない品種がほとんどですので、それほど神経質になることはないのかもしれません。

【栽培メモ】

プリムラ類の中では、比較的耐暑性があるとされていますが、やはり夏には枯れてしまいましたので、関東以西の温暖地では夏越しは厳しいと思いました。

もっとも、長い間花を楽しめますので、すぐれた鉢花あることは間違いありません。

【プリムラ・オブコニカの概要】

プリムラ・オブコニカの花

草丈

25〜30pほどになります。

花径3〜5pほどの花が豪華に咲きます。

花色も淡い色合いが多く、花弁の縁が色変わりした2色咲きがあり人気があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い

耐寒性が弱いので、寒い時期に開花株を購入したときは、室内で管理します。

耐暑性が比較的あるとはいえ、関東以西の温暖地では夏越しは厳しいです。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:(温暖地では)かなり難しい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Primula obconica

学名の説明

Primula・・・・・ primus(最初の)の縮小形

obconica・・・・・「倒円錐形の」

【主な種類と品種】

クリスタルミックス

花径5pになるとても大輪の花が咲きます。草丈は25〜30pほどです。

ブリカントシリーズ

プミリンを含まないタイプで、落ち着いた色合いの花が咲きます。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢土の表土が乾いてきたら十分に水を与えます。

タネまき

プリムラ・オブコニカの花

タネから育てるのはあまり一般的ではないですが、6月ごろにピートバンなどに播いて育てます。ただし、関東以西の温暖地では、タネから育てるのはかなり厳しいと言えます。

発芽適温は15〜20度くらいです。光好性ですので、覆土は必要ありません。本葉2〜3枚になった頃にいったん3pほどの間隔に植え広げ、葉が重なるようになってきたらポリポットに移植します。

植え付け

5〜6月に播いたた場合は、順調に育てば、9月中旬〜10月上旬ごろに5号鉢に植えつけます。

タネから育てる余裕のない人は、早ければ12月頃から開花株が売られていますので、これを買って植え付けます。

鉢植えの用土

赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜた用土などを使います。できれば、酸度調整をしたピートモスを2割ほど加えます。

置き場所

秋から初冬は戸外の日当たりのよい場所で管理し、蕾が見えるようになったら室内に取り込みます。

なお、この花はプリムラ・ポリアンサとは異なり、日照不足の室内でも咲き続けますので、必ずしも窓際に置く必要はありません。

日常の管理

オブコニカは大変水分を好みます。鉢土の表土が乾いてきたら十分に水を与えます。このとき、水が株にかからないようにします。

花を長く楽しむには、花が終わったら花茎ごと摘み、黄ばんだ葉を除去します。

夏の管理

夏場は風通しの良い涼しい日陰に置いてやります。また、 直射日光は避けるようにします。ただし、関東以西の温暖地では夏越しは難しいです。

プリムラ・オブコニカの花

冬の管理

霜に当たったら株がダメになりますので、冬は室内に取り込みます。

肥料

開花期が長いので、開花中は肥料切れをおこさないように、液肥を2週間に1回程度与えるか、もしくは緩効性の固形肥料を定期的に置肥します。

病気・害虫

灰色カビ病(ボトリチス病)に注意します。また、夏の育苗期間にヨトウムシに食べられることがありますので、被害があれば早めに駆除します。

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