フジバカマ |
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【フジバカマについて】 |
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フジバカマ(藤袴)は、秋の七草のひとつで、万葉の昔から日本人に親しまれてきました。日本、朝鮮半島それに中国に分布するキク科ヒヨドリバナ属の宿根草で、名前の由来は、花色が藤色で花の形が袴に似ているからというのが一般的です。 元々は中国が原産地で、奈良時代に渡来したと言われていますが、日本にも自生していたとの説も有力です。もっとも、最近では、野生種はほとんど見かけなくなってきて、絶滅危惧種になっています。 幸い、園芸店などで苗が売られていますので手に入れることはできます。ただし、フジバカマの名で市販されているものの多くは、フジバカマとサワヒヨドリ(Eupatorium lindleyanum)の雑種と言われています。掲載している写真の株もそうではないかと思われます。 【栽培メモ】 暑さ、寒さに強く育てやすい宿根草と言えます。6月頃に切り戻しをしないと締まった株になりませんので、この作業だけは欠かせません |
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【フジバカマの概要】 |
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草丈 1mほどになります。 花 花茎の先に、淡紫色の小さな花が集まって咲きます。白花の園芸品種があります。(写真:下) 耐寒性・耐暑性
暑さ寒さに強い宿根草です。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Eupatorium japonicum(= E. fortunei) 学名の説明 Eupatorium・・・・・小アジアにあったポントス王国のミトリダテス6世エウパトル( Mithridates VI Eupator) に由来します。 japonicum・・・・・「日本の」 fortunei・・・・・スコットランドの植物学者で植物コレクターである Robert Fortune への献名 makinoi・・・・・植物学者の牧野富太郎博士への献名 lindleyanum・・・・・18世紀のイギリスの植物学者 John Lindley への献名 |
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【主な種類と品種】 |
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フジバカマの仲間には、ヒヨドリバナ(E. makinoi)やサワヒヨドリ(E. lindleyanum)などがあります。また、青花フジバカマは、アゲラタムによく似た花を咲かせ、ミストフラワーともよばれますが、今は別属にされています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 6月頃に切り戻しすると、草丈が低く抑えられ草姿がよくなります。 植え付け 植え替え時に株分けしたものを春か秋に植えつけます。また、園芸店やホームセンターなどでも春にはポット苗、秋には蕾の付いた苗が売られていますので、これを買って植え付けることもできます。庭植えのほか、鉢やプランターで栽培することもできます。 庭に植えるときは、深さ30cmほどの植え穴を掘り、掘り上げた土の3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れ、庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは鹿沼土、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)を等量に混ぜたものなどを使います。 植え場所・置き場所 庭に植える場合は、日当たりがよく、やや湿り気のあるところに植えつけます。 鉢やプランターで育てる場合も日当たりのよいところに置きますが、夏場は半日陰に置いて鉢が乾きすぎるのを防ぎます。 植え替え 庭に植えた場合は、3〜4年もすると株が混みあってきますので、株分けを兼ねて春先又は花後に植え替えます。 鉢やプランターに植えた場合は、毎年、同じ時期に植え替えます。 日常の管理 草丈が伸びすぎないよう、6月頃に切り戻しすると、草丈が低く抑えられ草姿がよくなります。 鉢植えの場合は、水切れを起こさないようにします。特に、夏場は鉢土が乾燥しやすいので水やりが抜からないようにします。 冬の管理 冬には地上部が枯れますので、冬が来たら地際から切り取っておきます。耐寒性が強いので、戸外で冬を越します。 ふやし方 株分けして増やすことができます。また、挿し芽も容易です。 肥料 庭に植えた場合はほとんど必要ありません。 鉢やプランターに植えた場合は、春と秋に緩効性の固形肥料を与えます。 病気・害虫 コナジラミが付きやすいので、被害が大きくならないうちに薬剤を散布しておきます。 |
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