ヒメフウロソウ

ヒメフウロソウの花
写真 ヒメフウロソウ
撮影時期 2014.5.19
栽培状況 鉢植え

科名・属名

フウロソウ科
オランダフウロ属

園芸分類

多年草

別名

エロディウム

原産地

(種間交雑種)

用途

鉢植え、庭植え

花期

4〜5月

【ヒメフウロソウについて】

ヒメフウロソウは、フウロソウ科オランダフウロ属のごく小型の多年草で、マヨルカ島とコルシカ島の山岳地帯に分布するレイチャルディ−(Erodium reichardii)とコルシカ島に分布するコルシカム(E. corsicum)の交雑種と言われています。少しややこしくなりますが、よく似た名前のヒメフウロ(Geranium robertianum)はフウロソウ属の植物で、写真のものとは別属の植物です。

それはさておき、ヒメフウロソウは、花にきれいな脈が入り、コンパクトな植物ですので、鉢植えで楽しむのに適しています。

【栽培メモ】

耐暑性が弱いので夏越しは困難かなと思っていましたが、午前中に少し日が当たり、風通しもそこそこよいところに鉢を置いてあったところ何とか夏を越すことができました。

微塵を抜いた鹿沼土とバーク堆肥を8対2程度混ぜた用土に、有機石灰を少し入れて植えていましたが、特に問題なく育っていました。

【ヒメフウロソウの概要】

ヒメフウロソウの花

草丈

草丈は5pくらいで上には伸びず、マット状に生育します。

花径は2pほどの小さな花で、きれいな脈が入ります。花色は桃色や紅色があります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い

耐寒性は強いですが、耐暑性はそれほどありません。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Erodium x variabile

学名の説明

Erodium・・・・・ギリシャ語の erodios(アオサギ)に由来します。

variabile・・・・・「変わりやすい」、「変化の多い」

【主な種類と品種】

園芸店やホームセンターなどでは色別に売られていましたが、品種名は付いていませんでした。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 夏場は半日陰〜明るい日陰で、風通しのよいところに置いて育てます。

植え付け

春か秋に植えつけます。園芸店やホームセンターなどでは、春に開花株をよく見かけます。

ヒメフウロソウの花

ごく小型の多年草で、庭植えでは他の植物に負けてしまうので鉢植えあるいは小型のプランターで育てるのに向いています。

ポリポットや小さな鉢植えで販売されている開花株は、そのままでは根詰まりしますので、根鉢を崩さないようにして一回り大きめの鉢に植え付けます。

鉢植えの用土

用土は、市販の山野草培養土のほか、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)、パーライトを6:2:2程度に混ぜたものなどが一例です。

株間

15pほどにします。

植え場所・置き場所

秋から春は日当たりのよいところに置いて育てます。

植え替え

株がそんなに大きくなりませんので、毎年植え替える必要はなく、2年に1回程度にします。時期は、10月ごろが一般的です。

温暖地の場合、株が大きくなると、夏場に蒸れて枯れる危険性が高くなりますので、株分けをして植え替えます。

日常の管理

過湿を嫌いますので、表土が乾いたらたっぷりと与えます。夏と冬は水やりを控え目にします。

夏の管理

夏の強光と高温多湿を嫌いますので、夏場は半日陰〜明るい日陰で、風通しのよいところに置いて育てます。

ヒメフウロソウの花

冬の管理

寒さに強いので、冬は日当たりのよい戸外で差し支えありません。

ふやし方

植え替えのときに、株分けをして増やすことができます。

肥料

植え付け時に緩効性の化成肥料を与えます。後は、春と秋に緩効性の固形肥料を置肥するか、夏と冬を除き液肥を2〜3週間に1回程度与えます。

病気・害虫

特にはありませんが、夏場、高温多湿になると蒸れて枯れてしまうことがあります。

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