ヒヤシンス

ヒヤシンスの花
写真 'レディダービー'ほか
撮影時期 2014.3.23
栽培状況 プランター植え

科名・属名

ユリ科
ヒヤシンス属

園芸分類

秋植え球根

別名

ヒアシンス

原産地

ギリシャ、トルコ、シリア

用途

庭植え、鉢植え

花期

3月〜4月

【ヒヤシンスについて】

ヒヤシンスは、ギリシャ、トルコ、シリアなどが原産のユリ科の秋植え球根です。数ある秋植え球根の中でも、特に人気のあるもののひとつです。花がたいへん美しいですが、甘い香りも実にすばらしいので花と香りがいっぺんに楽しめます。

なお、ヒヤシンスには一般によく栽培されるダッチ系の他に、ひとつの球根から数本の花茎が出るローマン系がありますが、ローマン系はさほど流通してなく、あまり見かけません。

ところで、ヒヤシンスは、草丈が低くいことから鉢やプランターで育てるのにも適していますが、球根の中に養分を持っていますので、土や肥料がなくても水栽培でも花を咲かすことができます。ただし、ローマン系は水栽培には向いていません。

分球して球根が増えれば言うことなしですが、一般に栽培されているダッチ系のヒヤシンスは、通常の栽培では、まず分球することはありません。ただし、強制的に分球させる方法がなくもありません。

【栽培メモ】

いつも大型のプランターに植えていますが、日当たりのよいところに置いておけば、よく咲いてくれます。休眠期に、大型のプランターに植えたまま、雨の当たらないところに置いてあったところ、翌年も、まずまずよく咲いてくれました。

【ヒヤシンスの概要】

ヒヤシンスの花

草丈

草丈は20〜30p程度です。

早春に太い花茎を伸ばし、香りのよい小花を穂状にたくさんつけます。

大きい球根ほど立派な花が咲くので、できれば大きめの球根を入手するようにします。

色は、ほとんどの色がそろっており、気に入った色の品種が手に入ります。また、八重咲きもあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 (夏は休眠)

耐寒性は強く、丈夫です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Hyacinthus orientalis

学名の説明

Hyacinthus・・・・・ギリシャ神話に登場する青年の名前 Hyacinthos に由来します。

orientalis・・・・・「東の」、「東方の」

【主な種類と品種】

チューリップや水仙と比較すると品種はそれほど多くありませんが、通信販売のカタログにはいろいろの品種が載っていますので、好みの色を選んで植えつけることができます。また、ひとつの球根から数本の花茎が出るローマン系も、たまに種苗会社のカタログに載っていることがあります。

【育て方と栽培のポイント】

栽培のポイント

※ 庭植えは3〜5cmほど土が被る程度、鉢植えは球根が少し隠れる程度の深さに植え付けます。

※ 鉢植えやプランターの場合、冬の間に乾燥させ過ぎないよう注意します。

植え付け

ヒヤシンスは庭植え、鉢植えのどちらでも楽しめます。植え付けの時期は、10月中旬〜11月上旬が適期です。

酸性土壌を嫌いますので、花壇に植える場合は、植えつけ前に苦土石灰を撒いて、庭土とよく混ぜておきます。植え付けの際は、バーク堆肥と化成肥料を入れて、庭土を深さ30cmほど耕してから植えつけます。

ヒヤシンスの花

鉢植えの用土

鉢植えの用土は、水はけのよいことものを使いますが、市販の球根用培養土でよく育ちます。

植え付けの深さ

深さは、庭植えは球根の上に土が3〜5cmほど被る程度に、鉢植えは球根の表面が少し隠れるくらいの浅植えとします。

株間

鉢植えの場合は、5号鉢に1球が標準的です。球根の肥大は期待できないかもしれませんが、それよりも大きめの鉢に、例えば7号鉢に5球程度を詰めて植えると豪華になります。

庭植えの場合は、球根2個分ほど空けるのが標準です。

植え替え

鉢植えは毎年、プランターに植えたものは、毎年掘り上げなくて2年に1回程度でもかまいません。

植え場所・置き場所

花壇に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢植えやプランターの場合、冬の間に乾燥させ過ぎないよう注意します。

花茎が花の重みで傾くことがありますので、そういうときは、球根を傷めないように支柱を立ててやります。

花が終わったら、球根に負担をかけないよう早めに花ガラを取り除きます。

冬の管理

寒さには大変強いですし、冬の低温に当たらないと花芽がつきませんので、プランターや鉢植えも戸外の日当たりのよいところで育てます。

ヒヤシンスの花

休眠期の管理

品種にもよりますが、高温多湿の条件では腐りやすいですので、庭植えの場合は、葉が半分ほど枯れたら掘り上げて、夏は涼しいところで保存します。

プランターに植えたものは、掘り上げなくても、雨のかからないところに置いておけば大丈夫です。

ふやし方

ダッチ系のヒヤシンスは、通常の栽培では、まず分球することはありません。強制的に分球させるには、7月下旬に、球根の底にナイフで十文字に溝形の切り込みを入れ、少しえぐり取っておきます。

この球根を涼しいところに置いておくと、傷口に小球ができます。できた子球は切り離さないようにし、植え付けの適期になったら、そのまま培養土に植えて育てます。

翌年になり、生育してから切り離して育てます。だいたい3年目ぐらいには開花します。

肥料

元肥として緩効性の化成肥料を施します。後は、花後に追肥をします。

病気・害虫

水はけが悪いと球根が腐ってしまうことがあります。

水栽培

容器を準備したら、最初は、球根の底が水に触れないところまで水面に近づけておきます。

根が伸び始めたら、根の長さの三分の二ほどが水につかっているように容器の水の量を調整します。そして、一週間に1回程度水を入れ替えます。

容器の置き場所ですが、はじめは日陰に置きます。葉が伸び始めたら徐々に日に当て、やがて終日、日に当てるようにします。また、室内に取り込む場合は、12月頃までは戸外に置き、寒さに十分当ててからにします。

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