ヒマラヤユキノシタ |
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【ヒマラヤユキノシタについて】 |
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ヒマラヤユキノシタは、その名のとおりヒマラヤ原産のユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属の多年草で、もともと、この属のストレイチー(Bergenia stracheyi)につけられた名前です。しかし、園芸上は、それ以外の種類や交雑種もひっくるめてヒマラヤユキノシタと呼んでいる場合が多いようですので、ここでもそうしています。 なお、属名のベルゲニアと呼ぶ場合もありますが、やはり、ヒマラヤユキノシタいう和名が一般受けします。 しゃもじの形をしたキャベツに似た感じの葉ですので、一見、あまりきれいな花が咲くようにも思われませんが、春先にとても美しい花が咲きます。また、半日陰でよく育つので利用価値の高い多年草です。 ヒマラヤという名前のとおり耐寒性は非常に強いですが、耐暑性はやや弱いと言えます。それでも植える場所がよければ温暖地でも十分に育ってくれます。ただし、これは、よく栽培されているストレイチーについて言えることで、その他の種類は、夏の高温多湿に弱いことから、温暖化の昨今、温暖地では育ちにくくと言えます。 【栽培メモ】 ‘ブレッシングハムルビー'や‘ブレッシングハムホワイト'を以前に庭に植えにしましたが、場所が悪かったのかよく育ちませんでした。その後、午後、日陰になるところにスペースができましたので、‘ウインターグロー'なども加えて庭植えにしましたが、夏場に枯れこんでしまいました。鉢植えでも同様で、あまりよく育ちませんでした。 ということで、温暖地では、ストレイチー以外の種類は栽培がやや難しいように思われます。ストレイチーは、斜面や鉢植えで植えてよく育っている株を見かけますので、関東以西の温暖地でも育てやすいと思われます。 |
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【ヒマラヤユキノシタの概要】 |
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草丈 30〜40cmほどになり、大きい厚手の葉に特徴があります。年数がたっても草姿は乱れず、毎年花を楽しめます。 花 30〜40pほどの花茎を伸ばし、桃色の花を咲かせます。変わったところでは紅花もあります。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は非常に強く、耐暑性もそこそこありますが、ストレイチー以外は、どちらかと言えば寒冷地向きの多年草と言えます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ 比較的やさしい〜やや難しい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Bergenia 学名の説明 Bergenia・・・・・ドイツの植物学者 Karl August von Bergen への献名 stracheyi・・・・・ヒマラヤで植物採取をしたイギリス人 R. Strachey に因みます。 cordifolia・・・・・「心臓型の」 crassifolia・・・・・ crassus(厚い、太い)+ folium(葉) purpurascens・・・・・「帯紫色の」 |
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【主な種類と品種】 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 夏は半日陰になって風通しのよいところで育てます。 ※ 庭植えの場合は、水はけの特によいところを選びます。 植え付け 園芸店やホームセンターなどでは春に見かけますが、通信販売では秋にも売られており、植え付けは春、秋いずれでもかまいません。 庭植えは、水はけが特によいところに植え付けることが大切で、そういう場所でないとよく育ちません。 土質は特に問いませんが、植えつける場所に腐葉土など入れて土に混ぜておきます。 植えつける際は、根茎が隠れる程度に浅植えにし、深植えは避けるようにします。 鉢植えの用土 水はけのよい用土に植え付けることが大切で、赤玉土7に対して腐葉土を3程度をまぜたものにパーライトを1割ほど加えておきます。 新芽の伸びていく方向にスペースをとって植えるようにします。 植え場所・置き場所 ヒマラヤという名前が付いていますが、ストレイチーは比較的耐暑性があります。とはいえ、温暖地で庭に植えるなら、水はけがよく夏は半日陰になって風通しのよいところでないと厳しいかもしれません。 鉢植えの場合も、夏は半日陰に置きます。また、長雨が続くようなときは、軒下など雨のかからないところに移します。 植え替え 鉢植えの植え替えは、2〜3年を目安にします。 庭植えは、株分けなどで増やす以外は、ほとんど植えっぱなしでかまいません。大株になって、株の中心部の茎が盛り上がって見栄えが悪くなったら、株分けをして植え替えます。 植え替えの時期は、花後もしくは9月〜10月ごろに行います。 日常の管理 鉢植えの場合は、過湿にならないよう鉢土の表面が乾いてから水やりをします。 古くなった葉が枯れてきたら、早めに切り取ります。 夏の管理 鉢植えは半日陰で育てます。それでも、ストレイチー以外のコルディフォリア種やスミシー種の品種は、温暖地では夏越しが厳しいと言えます。 冬の管理 耐寒性は非常に強いので、鉢植えも戸外で大丈夫です。 ふやし方 植え替えするときに、株分けで増やすことができます。花後に株分けしたときは、根が付いていなくても発根してきます。 また、茎挿しで増やすことができます。春に、根茎を5cmくらいの長さに切り分け、赤玉土や川砂に挿します。芽がないものは地中に伏せ込んでおきます。管理がよければ夏までに小さい苗に育ちます。 肥料 鉢植えで育てる場合は、植え付け時に緩効性の化成肥料を用土に混ぜて植え付けえ、後は、花後と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。 庭植えはあまり必要ありませんが、花後と秋に緩効性の化成肥料を株の周りに少し撒いておきます。 病気・害虫 ナメクジなどに葉をかじられることがあります。 |
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