ヒマラヤユキノシタ Bergenia

ヒマラヤユキノシタの花
写真 ヒマラヤユキノシタ
撮影時期 2016.3.21
撮影場所 香南市野市町にて
科名・属名

ユキノシタ科
ヒマラヤユキノシタ属
(ベルゲニア属)

園芸分類

宿根草

別名

ベルゲニア

原産地

ヒマラヤ

用途

庭植え、鉢植え

花期

2〜3月

【ヒマラヤユキノシタについて】

ヒマラヤユキノシタは、その名のとおりヒマラヤ原産のユキノシタ科の宿根草です。もともと、ベルゲニア属のストレイチー(Bergenia stracheyi)につけられた名前ですが、今は、それ以外の種類や交雑種もひっくるめてヒマラヤユキノシタと呼んでいる場合が多いようですので、ここでもそうしています。

なお、属名のベルゲニアとしている場合もありますが、やはり、ヒマラヤユキノシタいう名前が一般受けするように思います。

ヒマラヤという名前のとおり耐寒性は非常に強いですが、耐暑性も比較的ありますので、暖地でも植える場所さえ選べば十分に育ってくれます。

しゃもじの形をしたキャベツに似た感じの葉ですので、一見、あまりきれいな花が咲くようにも思われませんが、春先にとても美しい花が咲きます。また、半日陰でよく育つので利用価値の高い宿根草です。

栽培したところでは、以前に庭に植えたものは、場所が悪かったのかよく育ちませんでした。鉢植えも管理が行き届かず枯れてしまいました。

その後、午後、日陰になるところにスペースができましたので、庭植えにしていますが、水はけを特によくしないと夏場に枯れこんでしまうことがよくあります。

【花の特徴と性質】

ヒマラヤユキノシタの花

草丈

30〜40cmほどになり、大きい厚手の葉に特徴があります。年数がたっても草姿は乱れず、毎年花を楽しめます。

30〜40pほどの花茎を伸ばし、桃色の花を咲かせます。変わったところでは紅花もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性は非常に強く、耐暑性もそこそこありますが、本来的に寒冷地向きの宿根草です。

学名の説明

Bergenia・・・・・ドイツの植物学者ベルゲン(Karl August von Bergen)への献名

stracheyi・・・・・ヒマラヤで植物採取をしたイギリス人 R. Strachey に因みます。

cordifolia・・・・・「心臓型の」

crassifolia・・・・・ crassus(厚い、太い)+ folium(葉)

purpurascens・・・・・「帯紫色の」

【主な種類と品種】

ストレイチー
B. stracheyi

もともとのヒマラヤユキノシタで、オオイワウチワとも呼ばれます。ピンクの美しい花が咲きます。

コルディフォリア
B. cordifolia

和名はシベリアユキノシタですが、ひとまとめにしてヒマラヤユキノシタとも呼ばれます。大型種で、地中に肉質の根茎があり、表面は無毛で葉柄が長く太い点が特徴です。‘ウインターグロー'などの品種があります。

クラシフォリア
B. crassifolia

葉が長い楕円形をしているところからナガバユキノシタと呼ばれます。こちらもひとまとめにしてヒマラヤユキノシタとも呼ばれます。根茎が太くて木質化し、ピンク又は藤色の花が咲きます。

プルプラケンス
B. purpurascens

ヒマラヤからミャンマーなどに自生し、花色は紅紫色です。

スミシー
B. x smithii

交雑種で、秋冬の紅葉が美しい品種で、草丈は40cmほどです。‘ブレッシングハムルビー'や‘ブレッシングハムホワイト'などの園芸種があります。

【育て方と栽培のポイント】

植え付け

園芸店などでは春に見かけますが、通信販売では秋にも売られており、植え付けは春、秋いずれでもかまいません。

庭植えは、水はけが特によいところに植え付けることが大切で、そういう場所でないとよく育ちません。

土質は特に問いませんが、植えつける場所に腐葉土など入れて土に混ぜておきます。

ヒマラヤユキノシタの花

植えつける際は、根茎が隠れる程度に浅植えにし、深植えは避けるようにします。

鉢植えの用土

水はけのよい用土に植え付けることが大切で、赤玉土7に対して腐葉土を3程度をまぜたものにパーライトを1割ほど加えておきます。

新芽の伸びていく方向にスペースをとって植えるようにします。

株間

2株以上植えつけるときは、25〜30pの間隔とします。

植え場所・置き場所

ヒマラヤという名前が付いていますが、比較的耐暑性はあります。とはいえ、暖地では、水はけがよく、夏は半日陰になって風通しのよいところでないと厳しいかもしれません。

鉢植えも、夏は半日陰で育てます。長雨が続くときは、軒下など雨のかからないところに移します。

植え替え

鉢植えの植え替えは、2〜3年を目安にします。

庭植えは、株分けなどで増やす以外は、ほとんど植えっぱなしでかまいません。大株になって、株の中心部の茎が盛り上がって見栄えが悪くなったら、株分けをして植え替えます。

植え替えの時期は、花後もしくは9月〜10月ごろに行います。

日常の管理

鉢植えの場合は、過湿にならないよう鉢土の表面が乾いてから水やりをします。

古くなった葉が枯れてきたら、早めに切り取ります。

ヒマラヤユキノシタの花

冬の管理

耐寒性は非常に強いので、鉢植えも戸外で大丈夫です。

ふやし方

植え替えするときに、株分けで増やすことができます。花後に株分けしたときは、根が付いていなくても発根してきます。

また、茎挿しで増やすことができます。春に、根茎を5cmくらいの長さに切り分け、赤玉土や川砂に挿します。芽がないものは地中に伏せ込んでおきます。管理がよければ夏までに小さい苗に育ちます。

肥料

植え付け時に緩効性化成肥料を与えます。鉢植えは花後に追肥しますが、庭植えはほとんど必要ありません。

病気・害虫

ナメクジなどに葉をかじられることがあります。

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