バイカオウレン

バイカオウレンの花
写真 バイカオウレン
撮影時期 2018.2.3
栽培状況 鉢植え

科名・属名

キンポウゲ科
オウレン属

園芸分類

宿根草

別名

ゴカヨウオウレン
(五加葉黄蓮)

原産地

本州の福島県以南と四国

用途

庭植え、鉢植え

花期

2〜3月

【バイカオウレンについて】

バイカオウレン(梅花黄蓮)は、本州の福島県以南と四国に分布するキンポウゲ科オウレン属の宿根草です。高知が生んだ植物学者の牧野富太郎博士がとても愛した花としてよく知られています。博士が子どものころには、地元の佐川町の山道の斜面にたくさん生えていたことから、とりわけ愛着があったと述べられています。

そういうことから、高知県立牧野植物園のロゴマークは、このバイカオウレンの葉がデザインされています。花自体は1.5cmほどの白い小さな花で、派手さはないですが、早春に咲く花の美しさは、なかなかのものです。

別名はゴカヨウオウレンですが、これは、五加(ウコギ)の葉に似ているところからきています。

【栽培メモ】

小さなプランターに植えていたところ、1月下旬には咲き始めました。見た目よりはずっと丈夫で、耐暑性も比較的強く、育てやすい山野草と言えます。

【バイカオウレンの概要】

バイカオウレンの花

草丈

ごく小型の宿根草で10cmほどになります。

1.5cmほどの白い小さな花が咲きます。もっとも、この白い部分はガクで、本当の花は小さな黄色い部分です。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 比較的強い

耐寒性があり、比較的耐暑性もあります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

比較的やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Coptis quinquefolia

学名の説明

Coptis・・・・・ギリシャ語の coptein (切る)が語源です。

quinquefolia・・・・・quinque(5)+ folia(葉)

【主な種類と品種】

基本種以外について紹介します。

シコクバイカオウレン
var. shikokumontana

バイカオウレンの変種で四国に自生する種類です。見た目はほとんど変わらないと言われています。

オオバイカオウレン
C. ramosa

屋久島に自生する種類です。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 鉢植えは、水切れを起こさないようにします。

※ 夏は明るい日陰に置きます。

植え付け

庭植えもできますし、小型の宿根草ですので鉢や小型のプランターで植えるのにも適しています。

植えつけ時期は、花後がよいですが、ポット苗の場合は秋でも差し支えありません。

鉢植えの用土

鹿沼土、赤玉土、腐葉土(又はバーク堆肥)を5:3:2程度に混ぜた用土などが一例です。丈夫な山野草ですので、水はけがよければ、それほど神経質になる必要はありません。

バイカオウレンの花

植え場所・置き場所

鉢植えは晩秋から花が終わるまでは日当たりのよいところでかまいません。

庭植えは、落葉樹の下など夏は日陰に、晩秋から早春は日が当たる場所に植え付けます。

植え替え

鉢植えは、2年に1回を目安に、花後に植え替えをします。植え替えを怠ると根詰まりして生育が悪くなり、花も咲かないようになってしまいす。

庭植えの場合は、4〜5年したら株が混みあってきますので、花後に株分けを兼ねて植え替えます。

日常の管理

自生地の環境からしても乾燥を嫌いますので、鉢やプランターで育てる場合は水切れを起こさないよう鉢土の表面が乾いてきたら十分に水やりをします。

夏の管理

鉢やプランターで育てる場合は、花が終わってから10月までの間は、真夏以外は午前中のみ日が当たるような場所に移します。真夏は明るい日陰に置くようにします。

冬の管理

耐寒性はありますが、冷たい北風に当たると葉が傷んだりしますので、鉢植えは、北風の当たらない軒下などに置きます。

ふやし方

植え替えの時に株分けで増やすことができます。

肥料

鉢やプランターで育てる場合は、花後から6月及び9月下旬から10月にかけて、月に2回程度液肥を与えるか、もしくは花後と秋に緩効性の固形肥料を置肥します。

庭植えの場合は、花後に肥料を与えます。

病気・害虫

特にはありません。

ページのトップに戻ります。このページのトップに戻ります。一覧へ戻ります。一覧に戻ります。