ニオイスミレ

ニオイスミレの花
写真 八重咲きニオイスミレ
撮影時期 2005.2.12
栽培状況 鉢植え

科名

スミレ科

属名

スミレ属

学名

Viola odorata

園芸分類

宿根草

別名

スイートバイオレット

原産地

ヨーロッパなど

主な用途

鉢植え

花期

3〜5月

【ニオイスミレについて】

一般的に、ニオイスミレと言えば、ヨーロッパなどが原産のオドラータ(Viola odorata)を指し、スイートバイオレットも呼ばれます。通常栽培しているパンジーやビオラほどは多花性ではありませんし、花も小さいですが、上品なよい香りを持っています。このため、ヨーロッパでは香料として古くから栽培されてきました。

また、園芸店やホームセンターでは八重咲きニオイスミレも見かけますが、こちらはオドラータとは別種のスアビス種(V. suavis)で、パルマスミレとも呼ばれます。甘くて強い香りを持っています。

【栽培メモ】

パルマスミレを鉢植えで育てましたが、咲き進むと花茎が垂れてきますので鉢植えでないと育てにくいと思われました。耐寒性もやや弱いので、いづれにせよ、鉢植えが向いています。残念ながら、花後の管理が悪く夏を越すまでにはなりませんでした。

【育て方は下へ ↓ 】

【ニオイスミレの概要】

草丈

【主な種類と品種】を参照

【主な種類と品種】を参照

耐寒性・耐暑性

耐寒性 やや弱い〜強い
耐暑性 やや弱い

ニオイスミレは耐寒性がありますが、八重咲きニオイスミレは耐寒性が弱く、0℃以上が必要です。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ 1年だけ育てる場合:やさしい

※ 翌年も育てようとする場合:やや難しい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名の説明

Viola・・・・・本属の植物の古ラテン名が属名になっています。

odorata・・・・・「匂いのある」、「芳香のある」

suavis・・・・・「快い」、「気持ちのよい」

【主な種類と品種】

ニオイスミレ
V. odorata

草丈は10〜15pほどで花径2pほどの一重の花が咲きます。青紫、白、ピンクなとの花色があります。耐寒性が強く、植え場所を選べば庭植えもできます。

八重咲きニオイスミレ
V. suavis

パルマスミレいう名前で流通していることがあります。草丈は10〜20pほどで強い香りが魅力ですが耐寒性がやや弱いので鉢植えでの栽培が一般的です。青紫色の花色が多いようです。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

以下は、八重咲きニオイスミレ(パルマスミレ)の栽培法です。ニオイスミレについては、スミレの育て方を参考にしてください。

植え付け

パルマスミレは、園芸店やホームセンターに早くから開花株が売られていますが、耐寒性がやや弱いので、寒い時期に購入したときは、暖かくなるまでは鉢植えで育てます。小さな鉢やポット苗に植えられていて根詰まり気味の株を購入したときは、できるだけ早く、根鉢崩さないように一回り大きい鉢に植え付けます。

鉢植えの用土

水はけのよい用土を使います。赤玉土、鹿沼土、バーク堆肥(腐葉土)を等量に混ぜたものが一例です。花茎が垂れてきますので使用する鉢は、浅めのものは避けるようにします。

ニオイスミレの花

植え場所・置き場所

パルマスミレは耐寒性が弱いので、冬場、寒いところに置くと花が傷みますので、暖かくなるまでは室内の暖かいところに置きます。遅霜が降りる心配がなくなったら、戸外の日当たりのよいところに出します。

植え替え

花後に植え替えをします。

日常の管理

花が終わりになってきたら、早めに取り除きます。

夏の管理

夏の高温と強光が苦手ですので、直射光を避け、明るい日陰に置きます。夏場は乾燥しやすいので、水切れさせないようにします。

冬の管理

八重咲きニオイスミレは、耐寒性がやや弱いので、冬場は、室内に置くようにします。

ふやし方

通常、八重咲きの品種が販売されていますが、八重咲きはタネができませんので、植え替えのときに株分けをして増やします。

肥料

植えつけ、植え替え時に緩効性肥料を用土に混ぜて植え付け、後は、春と秋に液肥を2週間に1回程度与えます。

病気・害虫

アブラムシが発生することがあります。

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