ナツツバキ

ナツツバキの花
写真 うす紅ナツツバキ
撮影時期 2005.5.22
栽培状況 庭植え

科名・属名

ツバキ科
ナツツバキ属

園芸分類

落葉高木

別名

シャラノキ

原産地

日本、朝鮮半島南部

用途

庭植え

花期

5〜7月

【ナツツバキについて】

ナツツバキは、本州から九州、それに朝鮮半島南部に自生するツバキ科ナツツバキ属の落葉高木です。ツバキ科の中では珍しく落葉性で、その名のとおり6〜7月に白い花が咲きます。花弁の先が淡紅になる品種もあります。

なお、別名をシャラノキ(娑羅樹)といいますが、娑羅双樹(Shorea robusta)とは別種で、本当の娑羅双樹は、フタバカズラ科サラノキ属の高木でヒマラヤの麓からインドの中西部に分布しています。

【栽培メモ】

庭に植えてみたいと思いつつ高木なので見合わせていましたが、園芸店に「うす紅夏椿」というラベルのついた鉢植えが出ていたので庭に植えています。この品種は一才性で、早くから花をつけています。

なお、この品種は本来のナツツバキなのか、少しはっきりしないところがあります。

【ナツツバキの概要】

ナツツバキの花

樹高

10mを超える高木で、ほうき状の樹形になります。

花径8pほどの5弁の白花です。花弁の先が淡紅になる品種もあります。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 強い

耐寒性、耐暑性があります。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Stewartia pseudocamellia

学名の説明

Stewartia・・・・・イギリス人の J. Stewart への献名

pseudocamellia・・・・・pseudo(偽の、似た)+camellia(ツバキ)

【主な種類と品種】

一才性の品種に '涼風' があります。また、一才性で花弁の先が淡紅になる「うす紅夏椿」、あるいは「桃色夏椿」も流通しています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ できるだけ自然の樹形を活かすようにし、剪定は、混みあった枝を整理する程度にとどめます。

植え付け

11〜12月又は2月下旬〜3月が植えつけの適期です。木が大きくなりますので鉢植えには向いてなく、記念樹などとして庭植えにします。

個人の庭に植えるなら、木があまり大きくならない一才性の品種が適しています。

苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2〜3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に3割程度の腐葉土(又はバーク堆肥)を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。

ナツツバキの花

植え付け後はたっぷりと水やりし、風で木がぐらつかないように支柱を立てておきます。

植え場所

できれば午後日陰になるようなところが適しています。半日陰でも大丈夫ですが、やや花付きが悪くなります。

適度の湿り気がある場所を好み、乾燥地を嫌います。

剪定

萌芽力が弱いので、強剪定は避けるようにします。

できるだけ自然の樹形を活かすようにし、混みあった枝を整理する程度にとどめます。

肥料

幼木の時だけ、2月ごろに寒肥を与えます。成木になれば、肥料は与えなくてかまいません。

病気・害虫

チャドクガの被害を受けることがあります。

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