ディル |
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【ディルについて】 |
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ディル(イノンド)はハーブの仲間で、地中海から西アジア原産のセリ科イノンド属の秋播き(春播き)一年草です。どちらかというと観賞用に栽培されることは少ないですが、写真のように花もなかなかのもので捨てたものでもありません。 ヨーロッパでは古くから料理に使われているポピュラーなハーブのひとつで、ピクルスの香り付けに使われることで有名です。そのほか、魚料理にもよく使われるようです。 なお、同じセリ科のフェンネル(Foeniculum vulgare)と交雑しやすいので、近くに植えるのは避けた方がよいと言われています。因みにフェンネル(ウイキョウ)は、ウイキョウ属で別属になります。 なお、ディルは英名に由来しますが、イノンドというのは、ディルのスペイン語の eneldo(エネルド)が訛ったものと言われています。 【栽培メモ】 秋にポリポットにタネを播きましたが、発芽も良好でたくさん苗ができました。庭に定植した後の成育もよく、順調に育って花もよく咲きました。 |
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【ディルの概要】 |
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草丈 1mほどになります。 花 初夏に、セリ科特有の黄色い花が咲きます。 耐寒性・耐暑性
耐寒性は強く、関東以西の温暖地では霜除けなしで栽培できます。 (強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら) 栽培難易度 ※ タネから育てる場合:やさしい ※ 苗から育てる場合:やさしい (やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分) 学名 Anethum graveolens 学名の説明 Anethum・・・・・イノンドの古ギリシャ名 anethon に由来します。 graveolens・・・・・「強いにおいのする」 |
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【主な種類と品種】 |
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ディルは1属1種とされています。 |
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【 育て方 】 −私はこう育てる− |
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栽培のポイント ※ 直播きにするかポットに直接播きます。 タネまき 春播きもできますが、通常は9月中旬〜10月中旬ごろに播きます。直根性で移植を嫌いますので、直播きにするかポリポットに直接播きます。 ポットに播く場合は、3号ポットに2〜3粒ほど播いて、覆土はタネが隠れる程度に薄くします。発芽後、徐々に間引きし、丈夫な苗を1本残します。 直播きにするときは、1mの畝幅に2条播きにします。一か所に3〜4粒ずつ播いて、株間は25〜30cmにします。 植え付け ポットに播いた場合は、ポットの底に根が回ってきたら庭や畑、あるいはプランターなどに定植します。 酸性土壌を嫌いますので、植え付けの1週間前に苦土石灰を1u当たり100〜150gほど撒いておきます。 植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を入れてよく耕します。 直播の場合は、本葉が4〜5枚で一本立ちにします。 鉢植えの用土 市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。 株間 25〜30cmほどにします。60cmの標準のプランターの場合は、2〜3株が目安です。 植え場所・置き場所 庭や畑に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。 鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。 日常の管理 鉢やプランターに植えた場合は、鉢土の表面が乾いてきたら水やりをします。 草丈が高くなりますので、強い風が吹いたりすると株が倒れそうになりますので、その場合は支柱を立てます。 冬の管理 耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら水やりをします。 肥料 庭や畑に植える場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与えるだけでよく育ちますので、通常は、追肥は不要です。 鉢やプランターに植えた場合は、元肥のほか、冬場を除いて月に1回ほど化成肥料を少し施します。 病気・害虫 アゲハチョウの幼虫に葉を食べられることがあります。 |
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