ディル

ディルの花
写真 ディル
撮影時期 2016.5.2
栽培状況 秋播き後、庭植え

科名・属名

セリ科
イノンド属

園芸分類

秋播き(春播き)一年草

別名

イノンド

原産地

地中海〜西アジア

用途

庭植え、鉢植え

花期

5〜6月

【ディルについて】

ディル(イノンド)はハーブの仲間で、地中海から西アジア原産のセリ科イノンド属の秋播き(春播き)一年草です。どちらかというと観賞用に栽培されることは少ないですが、写真のように花もなかなかのもので捨てたものでもありません。

ヨーロッパでは古くから料理に使われているポピュラーなハーブのひとつで、ピクルスの香り付けに使われることで有名です。そのほか、魚料理にもよく使われるようです。

なお、同じセリ科のフェンネル(Foeniculum vulgare)と交雑しやすいので、近くに植えるのは避けた方がよいと言われています。因みにフェンネル(ウイキョウ)は、ウイキョウ属で別属になります。

なお、ディルは英名に由来しますが、イノンドというのは、ディルのスペイン語の eneldo(エネルド)が訛ったものと言われています。

【栽培メモ】

秋にポリポットにタネを播きましたが、発芽も良好でたくさん苗ができました。庭に定植した後の成育もよく、順調に育って花もよく咲きました。

【ディルの概要】

ディル

草丈

1mほどになります。

初夏に、セリ科特有の黄色い花が咲きます。

耐寒性・耐暑性

耐寒性 強い
耐暑性 弱い

耐寒性は強く、関東以西の温暖地では霜除けなしで栽培できます。

(強い、比較的強い、やや弱い、弱い、の4区分。判断基準は、こちら)

栽培難易度

※ タネから育てる場合:やさしい

※ 苗から育てる場合:やさしい

(やさしい、比較的やさしい、やや難しい、かなり難しい、の4区分)

学名

Anethum graveolens

学名の説明

Anethum・・・・・イノンドの古ギリシャ名 anethon に由来します。

graveolens・・・・・「強いにおいのする」

【主な種類と品種】

ディルは1属1種とされています。

【 育て方 】 −私はこう育てる−

栽培のポイント

※ 直播きにするかポットに直接播きます。

タネまき

春播きもできますが、通常は9月中旬〜10月中旬ごろに播きます。直根性で移植を嫌いますので、直播きにするかポリポットに直接播きます。

ポットに播く場合は、3号ポットに2〜3粒ほど播いて、覆土はタネが隠れる程度に薄くします。発芽後、徐々に間引きし、丈夫な苗を1本残します。

直播きにするときは、1mの畝幅に2条播きにします。一か所に3〜4粒ずつ播いて、株間は25〜30cmにします。

ディルの花

植え付け

ポットに播いた場合は、ポットの底に根が回ってきたら庭や畑、あるいはプランターなどに定植します。

酸性土壌を嫌いますので、植え付けの1週間前に苦土石灰を1u当たり100〜150gほど撒いておきます。

植え付けの際は、腐葉土(又はバーク堆肥)を1u当たり10Lと化成肥料を入れてよく耕します。

直播の場合は、本葉が4〜5枚で一本立ちにします。

鉢植えの用土

市販の草花用培養土もしくは赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を2対1程度に混ぜたものなどを使います。

株間

25〜30cmほどにします。60cmの標準のプランターの場合は、2〜3株が目安です。

植え場所・置き場所

庭や畑に植える場合は、日当たりと水はけのよいところに植え付けます。

鉢やプランターに植えた場合も、日当たりのよいところに置いて育てます。

日常の管理

鉢やプランターに植えた場合は、鉢土の表面が乾いてきたら水やりをします。

草丈が高くなりますので、強い風が吹いたりすると株が倒れそうになりますので、その場合は支柱を立てます。

冬の管理

耐寒性が強く戸外で冬を越しますので、霜除け等の必要はありません。鉢やプランターに植えている場合は、水やりは少なくしますが、鉢土が乾いたら水やりをします。

肥料

庭や畑に植える場合は、植え付け時に緩効性の肥料を与えるだけでよく育ちますので、通常は、追肥は不要です。

鉢やプランターに植えた場合は、元肥のほか、冬場を除いて月に1回ほど化成肥料を少し施します。

病気・害虫

アゲハチョウの幼虫に葉を食べられることがあります。

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